四柱推命基本の見方:空亡(六甲空亡)とは?その意味と調べ方

 この記事では四柱推命理論の一部である「空亡」という概念についてざっと説明しますので興味のある方はみてみて頂けたら。

目次

四柱推命の日柱と空亡(六甲空亡)

 中国占術としての四柱推命における「空亡」というものはその個人の生年月日によって決定されます。

 2024年は辰年であることまでは多くの方がご存じかとは思いますが、この辰年はわれわれの暦で言うと「甲辰年」となります。

 この暦は六十甲子に基づくもので、甲辰年はこの甲乙丙丁・・・の天干と子丑寅・・・の十二支の組み合わせにより構成されているものです。

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六十甲子です。上段が十干、下段が十二支。+は陽、マイナスは陰を示します。

 そしてこの暦のルールに沿って2024年8月1日正午12時を八字に置き換えますと次のとおりとなります。(つまり2024年8月1日正午12時生まれのお子さんの四柱推命の命式は下記のとおりです。)

2024年8月1日正午12時生まれの方の命式です。

 この八字は右側の列が年(甲辰年)を表し、右から2列目が月(辛未月)を、3列目が日(丁酉日)を、4列目が時間(丙午時)を表すもので、この日を表す二文字(丁酉)を日柱と呼びまず。

 ここで、この日柱(丁酉)がどのグループに属するかによって空亡がいつの時期に相当するのかが決定されます。

 ちなみに四柱推命においてはこの日柱の二文字のうちの上(天干)の一文字「日干(この例で言えば「丁」です)」が「その個人を表す主体」として判断の要となるものですよ。

四柱推命の空亡(六甲空亡)の調べ方と早見表

 四柱推命の時間の捉え方の根拠となるのは先に述べた六十甲子で、下に挙げるものは六十甲子を表にまとめたものから空亡を算出するための表です。

 縦の列ごとにグループを判断し、自分の日柱がどのグループに属するかを探したうえで、そのグループの一番上の行、もしくは下の行にある二つの地支が空亡に該当するものとなるというものです。

戌・亥申・酉午・未辰・巳寅・卯子・丑
甲子甲戌甲申甲午甲辰甲寅
乙丑乙亥乙酉乙未乙巳乙卯
丙寅丙子丙戌丙申丙午丙辰
丁卯丁丑丁亥丁酉丁未丁巳
戊辰戊寅戊子戊戌戊申戊午
己巳己卯己丑己亥己酉己未
庚午庚辰庚寅庚子庚戌庚申
辛未辛巳辛卯辛丑辛亥辛酉
壬申壬午壬辰壬寅壬子壬戌
癸酉癸未癸巳癸卯癸丑癸亥
戌・亥申・酉午・未辰・巳寅・卯子・丑
空亡の早見表です。表は縦に見るもので、日柱がどの位置にあるかを確認いただいて、その縦のグループの上端あるいは下端が空亡の地支です。

 つまり日中が甲子、乙丑、丙寅・・・の方たちの空亡は「戌と亥」であり、、日中が甲寅、乙卯、丙辰・・・の方たちの空亡は「子と丑」となるということ。

 先の例で言うなら2024年7月31日午後23時30分生まれの方の日柱は「丁酉」でしたので、その方の空亡は辰と巳だということですよ。

 この表は横列には同じ天干が並び(上から一行目の行には甲、二行目には乙が並び)、楯列には地支が順番に並ぶ(縦には子丑寅卯・・・が並びます)という構成のため、このルールをわかってさえいれば表を見ずとも空亡の割り出しは可能ということです。

※ご自身の日柱が何に該当するかについては無料サイト等でご自身の生年月日と出生時間を入力すればわかるかと思いますが、サイトによっては情報が不正確です。複数のサイト等で命式をきちんと調べるか、確実に調べたいなら万年歴を購入いただくのが良いのかなと思いますよ。万年歴があれば四柱の割り出しは容易です。

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空亡(六甲空亡)の意味

 ではこの空亡の四柱推命における意味はどのようなものでしょうか。

 この空亡の意味は、「その空亡に該当する地支が吉であれ凶であれ力が弱まる」というものが最も基本となる空亡の見方です。

 つまりもともと空亡に該当する地支が命式にとって吉であればその吉効果が弱くなり、空亡に該当する地支が命式にとって凶であるならその凶効果が弱まるということ。

 この論理だけで空亡のすべてを判断するわけではありませんが、基本的な空亡の判断としてはこのようになります。

※「六甲空亡」はここで書く空亡の正式名称です。四柱推命の古典書「淵海子平(えんかいしへい)」などにはこの六甲空亡のほか、截路空亡四大空亡といった概念に関する記述がみられます。

空亡(六甲空亡)の判断対象

 空亡をどのように算出するかをこれまで見てきました。

 この空亡を判断対象にするケースは以下の三点です。

①命式内の空亡

②大運で巡る空亡の時期

③年運などで巡る空亡の時期

 まず①命式内の空亡についてですが、命式とは先の例でいえば甲辰年辛未月丁酉日丙午時という八字のことをその個人を表す命式と呼ぶもので、この八字の中に空亡に該当する地支が含まれることを言います。

2024年8月1日正午12時生まれの方の命式です。

 つまりこの丁酉の命式における空亡は辰と巳でしたので、年柱の地支にある「辰」は命式内の空亡に該当します。

 つぎに②大運で巡る空亡の時期については、四柱推命の論理においてその個人ごとに持つ一生を通じて10年ごとに運気の切り替えがあると説くもので、この大運において空亡の地支(先の例なら辰と巳です)が巡ってきた時期は大運の空亡に該当する時期となるということ。

 最後に③年運などで巡る空亡の時期については、2024年が甲辰年であることは先に書いたとおりですが、この丁酉の日柱の方については辰と巳が空亡に該当するわけですから、2024年甲辰年、2025年乙巳年は空亡に該当するというわけです。

 ですので、例に挙げている丁酉の日柱を持ったこの方について、この辰や巳という空亡に該当するものがもともとこの命式においてどのような役割を果たしているかによって空亡の扱いは変わってくるというところで、

 空亡に該当する辰や巳が好ましいものであれば吉効果が弱められるものとして判断し、逆に命式にとって辰や巳が凶に相当するならば、その凶効果が弱められたものとして判断するというのが四柱推命における空亡の扱いとなるということです。

おわりに/空亡は天中殺や大殺界はまったく中身の異なる概念です

 ここまで見てきたものが四柱推命における空亡というものの概要です。

 この中国の四柱推命の空亡から派生した概念として、日本の算命学における天中殺や六星占術の大殺界といわれるものがありますが、それらについては同じルールを持ったものではあるものの中身が全く異なるものであり、少なくともわたしは「すべてにおいて凶となる悪い時期」というような天中殺や大殺界は一切気にしておりません。

 それら天中殺や大殺界についてのわたしの考えは次回の記事にまとめさせて頂く予定ですので気になる方はチェックして頂けたら。

 またここに書いたものでわかるように、四柱推命の空亡は風水の空亡とは全く異なる概念です。玄空飛星派風水(フライングスター風水)における空亡は以下の記事を参考にしてくださいね。

 それではこの記事はここまでです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 四柱推命に関しては他にも以下のような記事を書いています。

 「風水とビジネス」という記事に風水の利用者たるセレブや企業の例を挙げておりますが、これらは実際には四柱推命も併せてのコンサルタントであろうことから、中国伝統風水の利用者の著名人はおおむねこの四柱推命理論についても信頼をされている方々だろうというのがわたしの考えです。

 その著名人にはたとえばドナルドトランプ元大統領やスティーブンスピルバーグ監督、ジョージクルーニー氏やジョニーデップ氏、またアリババや鴻海、TSMCといった超巨大企業のCEOらも含まれるものですよ。

 時間による人への影響という観点で言えば擇日(日選び)もまたこれらに類する考え方と言ってもよいのかもしれません。

 興味を持っていただける方は以下の記事も見てみて頂けたら嬉しく思います。

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