フライングスター風水第8運(2004～2023年)飛星チャート一覧

玄空飛星派／フライングスター風水における方位の２４区分「二十四坐山」

　まず全体的な方位の区分について図で確認してみます。

　画像が二十四坐山といわれる基本的な方位の２４区分で、３６０度をそれぞれ１５度ずつに等分されたものになります。画像の下側が北ですよ。

　風水においては真北を子（ね）、真東を卯（う）、真南を午（うま）、真西は酉（とり）方位と呼びます。これは子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の十二支から来るものです。

　その１２方位に甲（きのえ）、乙（きのと）、丙（ひのえ）、丁（ひのと）、庚（かのえ）、辛（かのと）、壬（みずのえ）、癸（みずのと）の８方位と艮（ごん）、巽（そん）、坤（こん）、乾（けん）の４方位を合わせて２４方位となります。

※ただし、建物の向きが２４区分の境界付近に位置する場合には「替星チャート」と呼ばれる特殊なチャートを考慮に入れる必要があるため、厳密には玄空飛星派の方位区分は２４ではありません。

　あなたの住んでいる家が顔をどの方位に向けているかで宅内の気の流れを判断するわけです。建物の顔の向きの判断基準については「玄空飛星派風水のあらましについて」の記事をご覧くださいね。

第８運の北向き３方位の飛星図

※これからの飛星図（飛星チャート）もすべて北が下側に来るように描かれたものです。赤の矢印はその建物の向き（宅向）を、「山」は建物の坐山（背中側）表しています。

　左図・・・８運丙山壬向

　右図・・・８運午山子向・８運丁山癸向

※午山子向と丁山癸向の飛星図は同じです。

　丙山壬向は、３６０度区分のうち３３７．５度から３５２．５度までの方位です。宅向の北方位には向星８が来ています。八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

　・・・≪双星会向とは≫

　午山子向は３５２．５度から７．５度までの方位です。宅向の北方位には向星９が来ています。八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

　・・・≪双星倒山とは≫

　丁山癸向は７．５度から２２．５度までの方位で内容は午山子向と同じです。

第８運の北東向き３方位の飛星図

　左図・・・８運未山丑向

　右図・・・８運坤山艮向・８運申山寅向

※坤山艮向と申山寅向の飛星図は同じです。

　未山丑向は、３６０度区分のうち２２．５度から３７．５度までの方位です。宅向の北東方位には向星８が来ており、建物後方には山星８が配置される「旺山旺向」のチャートです。

　また、９つのすべての宮において、財運を司る右上の向星と下側の運星を足すと１０になることから、「向星の満盤合十」と呼ばれる財運に強いチャートとされます。また、中宮の山星に凶星とされる５が入っており、「山星の反吟」に該当します。

　・・・≪山星の反吟とは≫・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪満盤合十とは≫

　坤山艮向は３７．５度から５２．５度までの方位です。宅向の北東方位には向星５が来ています。

　このチャートにおいてはすべての宮の数字が「１，４，７」や「２，５，８」「３，６，９」の２つ飛ばしの数字の組み合わせとなる「父母三般卦」と呼ばれる特殊なチャートとなります。

　また、中宮の山星に凶星とされる５が入っており「山星の伏吟」に該当し、八運における最吉星の向星８が建物後方に、山星８が建物前方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

　・・・ので、周辺の環境にもよりますがケースによっては避けた方が良い建物の向きになるかと考えます・・・。

　・・・≪上山下水とは≫・・・≪山星の伏吟とは≫・・・≪父母三般卦とは≫

　申山寅向は５２．５度から６７．５度までの方位で内容は坤山艮向と同じです。

第８運の東向き３方位の飛星図

　左図・・・８運庚山甲向

　右図・・・８運酉山卯向・８運辛山乙向

※酉山卯向と辛山乙向の飛星図は同じです。

　庚山甲向は、３６０度区分のうち６７．５度から８２．５度までの方位です。宅向の東方位には向星８が来ています。

八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

　・・・≪双星会向とは≫

　酉山卯向は８２．５度から９７．５度までの方位です。宅向の東方位には向星４が来ており、八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物後方に位置する「双星倒山」のチャートに該当します。

　・・・≪双星倒山とは≫

　辛山乙向は９７．５度から１１２．５度までの方位で内容は酉山卯向と同じです。

第８運の南東向き３方位の飛星図

　左図・・・８運戌山辰向

　右図・・・８運乾山巽向・８運亥山巳向

※乾山巽向と亥山巳向の飛星図は同じです。

　戌山辰向は、３６０度区分のうち１１２．５度から１２７．５度までの方位です。宅向の南東方位には向星６が来ています。

　また、このチャートはすべての宮の３つの数字が連続する「連珠三般卦」といわれる特殊なチャートになり、八運における最吉星の向星８が建物後方に、山星８が建物前方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

　また、２０２４年２月４日から最吉星となる山星９が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

　・・・≪連珠三般卦とは≫・・・≪上山下水とは≫・・・≪入囚とは≫

　乾山巽向は１２７．５度から１４２．５度までの方位です。宅向の南東方位には向星８が来ており、建物後方には山星８が配置される「旺山旺向」のチャートです。

　また、２０２４年２月４日から最吉星となる山星９が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

　・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪入囚とは≫

　亥山巳向は１４２．５度から１５７．５度までの方位で内容は乾山巽向と同じです。

第８運の南向き３方位の飛星図

　左図・・・８運壬山丙向

　右図・・・８運子山午向・８運癸山丁向

※子山午向と癸山丁向の飛星図は同じです。

　壬山丙向は、３６０度区分のうち１５７．５度から１７２．５度までの方位です。宅向の南方位には向星７が来ています。また八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

　・・・≪双星倒山とは≫

　子山午向は１７２．５度から１８７．５度までの方位です。宅向の南方位には向星８が来ています。また八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

　・・・≪双星会向とは≫

　癸山丁向は１８７．５度から２０２．５度までの方位で内容は子山午向と同じです。

第８運の南西向き３方位の飛星図

　左図・・・８運丑山未向

　右図・・・８運艮山坤向・８運寅山申向

※艮山坤向と寅山申向の飛星図は同じです。

　丑山未向は、３６０度区分のうち２０２．５度から２１７．５度までの方位です。宅向の南西方位には向星８が来ており、建物後方には山星８が配置される「旺山旺向」のチャートです。

　また、９つのすべての宮において、人間関係運を司る左上の数字、山星と下側の運星を足すと１０になることから、「山星の満盤合十」と呼ばれる人間関係運に強いチャートとされます。中宮の向星に凶星とされる５が入っており「向星の反吟」に該当します。

　・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪満盤合十とは≫・・・≪向星の反吟とは≫

　艮山坤向は２１７．５度から２３２．５度までの方位です。宅向の南西方位には向星２が来ています。中宮の向星に凶星とされる５が入っています。また、山星８が建物前方に、向星８が建物後方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。このチャートにおいてはすべての宮の数字が「１，４，７」や「２，５，８」「３，６，９」の２つ飛ばしの数字の組み合わせとなる「父母三般卦」と呼ばれる特殊なチャートとなります。

　・・・≪父母三般卦とは≫・・・≪向星の伏吟とは≫・・・≪上山下水とは≫

　寅山申向は２３２．５度から２４７．５度までの方位で内容は艮山坤向と同じです。

第８運の西向き３方位の飛星図

　左図・・・８運甲山庚向

　右図・・・８運卯山酉向・８運乙山辛向

※卯山酉向と乙山辛向の飛星図は同じです。

　甲山庚向は、３６０度区分のうち２４７．５度から２６２．５度までの方位です。宅向の西方位には向星３が来ています。また八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

　・・・≪双星倒山とは≫

　卯山酉向は２６２．５度から２７７．５度までの方位です。宅向の西方位には向星８が来ています。また八運における最吉星である山星、向星の８がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

　・・・≪双星会向とは≫

　乙山辛向は２７７．５度から２９２．５度までの方位で内容は卯山酉向と同じです。

第８運の北西向き３方位の飛星図

　左図・・・８運辰山戌向

　右図・・・８運巽山乾向・８運巳山亥向

※巽山乾向と巳山亥向の飛星図は同じです。

　辰山戌向は、３６０度区分のうち２９２．５度から３０７．５度までの方位です。宅向の北西方位には向星１が来ています。また、このチャートはすべての宮の３つの数字が連続する「連珠三般卦」と呼ばれるチャートになります。そして山星８が建物前方に、向星８が建物後方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

　また、２０２４年２月４日から最吉星となる向星９が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

　・・・≪連珠三般卦とは≫・・・≪上山下水とは≫・・・≪入囚とは≫

　巽山乾向は３０７．５度から３２２．５度までの方位です。宅向の北西方位には向星８が来ており、建物後方には山星８が配置される「旺山旺向」のチャートです。

　また、２０２４年２月４日から最吉星となる向星９が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

　・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪入囚とは≫

　巳山亥向は３２２．５度から３３７．５度までの方位で内容は巽山乾向と同じです。

終わりに

　ここまで見てきたものが玄空飛星派風水での第８運に建造された建物の気の流れを量る飛星チャートとなります。

　家の向く方位を特定することさえできれば、このチャートを見てあなたの住む家が玄空飛星派においてどんな運気を持つとされる家なのか判断することも可能ではないでしょうか。

　ただし、この二十四坐山については、はじめに述べたとおりこの２４区分の方位の境界付近に位置する場合に考慮すべき替星チャートというものが存在するため、厳密にはこの二十四坐山が８運のすべてのチャートではありません。

　またこの第８運のチャートにおいてもいくつか該当のある特殊なチャートのこと、２００４年以前に建造された建物、そして角度を測る際の注意点などについては別の記事で改めて紹介したいと思います。

　ここまで読んでいただきありがとうございました。