フライングスター風水第7運(1984~2003年)飛星チャート一覧

 玄空飛星派(フライングスター)風水において、建物の建築時期と建物の顔の向きによって建物内部に流れる気の流れを量る飛星チャート(飛星図)を描くことができるとしていることは「玄空飛星派風水のあらましについて」の記事で書いたところです。

 ここでは第7運の建築物における飛星チャートの24種類を挙げてみます。あなたの住む家のチャートはどのようなものでしょうか?

  • この記事で挙げる飛星チャートは第7運(1984年2月4日~2004年2月3日)に建築された建物の飛星チャートです。
  • 2004年2月4日以降の建物のチャートは「第8運の飛星チャート一覧」の記事をご覧ください。
  • 2024年2月4日以降新築予定の建物については「第9運の飛星チャート一覧」の記事をご覧ください。
  • 方位測定の注意点については「玄空飛星派の注意点/偏角・替星・空亡」にまとめました。建物の方位が境界付近(流派により1.5度~3度までその範囲は異なります)に方位が位置する際には「替星チャート」という、この24坐山以外のチャートも使用しますよ。
  • また、玄空飛星派の年飛星については「玄空飛星派の年飛星」の記事にまとめましたのでよかったらそちらもご覧ください。

 なお、記事内の各チャートの説明の下に記載している緑色の専門用語については、「特殊チャート一覧」の記事内の該当箇所にリンクを貼っておきましたのでよければそちらもご覧くださいね。

目次

玄空飛星派/フライングスター風水における方位の24区分「二十四坐山」

 まず全体的な方位の区分について図で確認してみます。

 画像が二十四坐山といわれる基本的な方位の24区分で、360度をそれぞれ15度ずつに等分されたものになります。画像の下側が北ですよ。

 風水においては真北を子(ね)、真東を卯(う)、真南を午(うま)、真西は酉(とり)方位と呼びます。これは子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の十二支から来るものです。

 その12方位に甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の8方位と艮(ごん)、巽(そん)、坤(こん)、乾(けん)の4方位を合わせて24方位となります。

※ただし、建物の向きが24区分の境界付近に位置する場合には「替星チャート」と呼ばれる特殊なチャートを考慮に入れる必要があるため、厳密には玄空飛星派の方位区分は24ではありません。

 あなたの住んでいる家が顔をどの方位に向けているかで宅内の気の流れを判断するわけです。建物の顔の向きの判断基準については「玄空飛星派風水のあらましについて」の記事をご覧くださいね。

  • 建物の方位区分は原則24区分
  • ただし24区分の境界付近の建物は特殊なチャートを使用する必要がある

第7運の北向き3方位の飛星図

※これからの飛星図(飛星チャート)もすべて北が下側に来るように描かれたものです。赤の矢印はその建物の向き(宅向)を、「山」は建物の坐山(背中側)表しています。

 左図・・・7運丙山壬向

 右図・・・7運午山子向・7運丁山癸向

※午山子向と丁山癸向の飛星図は同じです。

 丙山壬向は、360度区分のうち337.5度から352.5度までの方位です。宅向の北方位には向星8が来ています。

 建物の建てられた七運における最吉星である山星、向星の7がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

 ・・・≪双星倒山とは≫

 午山子向は352.5度から7.5度までの方位です。宅向の北方位には向星7が来ています。七運における最吉星である山星、向星の7がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

 また、このチャートではすべての宮の右上の数字、向星と下側の数字、運星を足すと10になる「向星の満盤合十」と言われる財運に強いとされる特別なチャートです。

 ・・・≪双星会向とは≫・・・≪満盤合十とは≫

 丁山癸向は7.5度から22.5度までの方位です。

第7運の北東向き3方位の飛星図

 左図・・・7運未山丑向

 右図・・・7運坤山艮向・7運申山寅向

※坤山艮向と申山寅向の飛星図は同じです。

 未山丑向は、360度区分のうち22.5度から37.5度までの方位です。宅向の北東方位には向星4が来ています。

 建物の建てられた七運における最吉星である山星、向星の7がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

 ・・・≪双星倒山とは≫

 坤山艮向は37.5度から52.5度までの方位です。宅向の北東方位には向星7が来ており、7運における最吉星である山星、向星の7がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

 ・・・≪双星会向とは≫

 申山寅向は52.5度から67.5度までの方位です。

第7運の東向き3方位の飛星図

 左図・・・7運庚山甲向

 右図・・・7運酉山卯向・7運辛山乙向

※酉山卯向と辛山乙向の飛星図は同じです。

 庚山甲向は、360度区分のうち67.5度から82.5度までの方位です。宅向の東方位には向星3が来ています。

 中宮の山星に凶星とされる5が入っており「向星の伏吟」に該当し、七運における最吉星の向星7が建物後方に、山星7が建物前方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

 ・・・ので、可能であれば避けた方が良い建物の向きになるかと考えます・・・。

 また、2024年2月4日から最吉星となる山星9が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪上山下水とは≫・・・≪向星の伏吟とは≫・・・≪入囚とは≫

 酉山卯向は82.5度から97.5度までの方位です。宅向の東方位には向星7が来ています。7運における最吉星の向星7が建物前方に、山星7が建物後方に配置されている「旺山旺向」チャートに分類されますが、すでにその良い時期は過ぎ去ってしまっているというわけです。

 また、中宮の山星に凶星とされる5が入っており、「向星の反吟」に該当し、2024年2月4日から最吉星となる山星9が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪向星の反吟とは≫・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪入囚とは≫

 辛山乙向は97.5度から112.5度までの方位です。

第7運の南東向き3方位の飛星図

 左図・・・7運戌山辰向

 右図・・・7運乾山巽向・7運亥山巳向

※乾山巽向と亥山巳向の飛星図は同じです。

 戌山辰向は、360度区分のうち112.5度から127.5度までの方位です。宅向の南東方位には向星7が来ています。

 7運における最吉星の向星7が建物前方に、山星7が建物後方に配置されている「旺山旺向」チャートに分類されますが、すでにその良い時期は過ぎ去ってしまっているというわけです。

 また、2024年2月3日までは最吉星となる山星8が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪入囚とは≫

 乾山巽向は127.5度から142.5度までの方位です。宅向の南東方位には向星5が来ています。

 また、このチャートはすべての宮の3つの数字が連続する「連珠三般卦」といわれる特殊なチャートになり、七運における最吉星の向星7が建物後方に、山星7が建物前方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

 また、2024年2月3日までは最吉星となる山星8が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪連珠三般卦とは≫・・・≪上山下水とは≫・・・≪入囚とは≫

 亥山巳向は142.5度から157.5度までの方位です。

第7運の南向き3方位の飛星図

 左図・・・7運壬山丙向

 右図・・・7運子山午向・7運癸山丁向

※子山午向と癸山丁向の飛星図は同じです。

 壬山丙向は、360度区分のうち157.5度から172.5度までの方位です。宅向の南方位には向星7が来ており、7運における最吉星である山星、向星の7がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

 ・・・≪双星会向とは≫

 子山午向は172.5度から187.5度までの方位です。宅向の南方位には向星6が来ており、七運における最吉星である山星、向星の7がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

 また、9つのすべての宮において、人間関係運を司る左上の数字、山星と下側の運星を足すと10になることから、「山星の満盤合十」と呼ばれる人間関係運に強いチャートとされます。

 ・・・≪双星倒山とは≫・・・≪満盤合十とは≫

 癸山丁向は187.5度から202.5度までの方位です。

第7運の南西向き3方位の飛星図

 左図・・・7運丑山未向

 右図・・・7運艮山坤向・7運寅山申向

※艮山坤向と寅山申向の飛星図は同じです。

 丑山未向は、360度区分のうち202.5度から217.5度までの方位です。宅向の南西方位には向星7が来ており、7運における最吉星である山星、向星の7がともに建物前方に位置する「双星会向」チャートに該当します。

 ・・・≪双星会向とは≫

 艮山坤向は217.5度から232.5度までの方位です。宅向の南西方位には向星1が来て七運における最吉星である山星、向星の7がともに建物後方に位置する「双星倒山」チャートに該当します。

 ・・・≪双星倒山とは≫

 寅山申向は232.5度から247.5度までの方位です。

第7運の西向き3方位の飛星図

 左図・・・7運甲山庚向

 右図・・・7運卯山酉向・7運乙山辛向

※卯山酉向と乙山辛向の飛星図は同じです。

 甲山庚向は、360度区分のうち247.5度から262.5度までの方位です。宅向の西方位には向星2が来ています。中宮の山星に凶星とされる5が入っており「山星の伏吟」に該当し、七運における最吉星の向星7が建物後方に、山星7が建物前方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

 ・・・ので、可能であれば避けた方が良い建物の向きになるかと考えます・・・。

 また、2024年2月4日から最吉星となる向星9が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪上山下水とは≫・・・≪山星の伏吟とは≫・・・≪入囚とは≫

 卯山酉向は262.5度から277.5度までの方位です。宅向の西方位には7運における最吉星の向星7が、山星7が建物後方に配置されている「旺山旺向」チャートに分類されますが、すでにその良い時期は過ぎ去ってしまっているというわけです。

 また、中宮の山星に凶星とされる5が入っており、「山星の反吟」に該当し、2024年2月4日から最吉星となる向星9が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪山星の反吟とは≫・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪入囚とは≫

 乙山辛向は277.5度から292.5度までの方位です。

第7運の北西向き3方位の飛星図

 左図・・・7運辰山戌向

 右図・・・7運巽山乾向・7運巳山亥向

※巽山乾向と巳山亥向の飛星図は同じです。

 辰山戌向は、360度区分のうち292.5度から307.5度までの方位です。7運における最吉星の向星7が建物前方に、山星7が建物後方に配置されている「旺山旺向」チャートに分類されますが、すでにその良い時期は過ぎ去ってしまっているというわけです。

 また、2024年2月3日までは最吉星となる向星8が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪旺山旺向とは≫・・・≪入囚とは≫

 巽山乾向は307.5度から322.5度までの方位です。宅向の北西方位には向星9が来ています。七運における最吉星の向星7が建物後方に、山星7が建物前方に配置される「上山下水」チャートにも該当します。

 また、このチャートはすべての宮の3つの数字が連続する「連珠三般卦」といわれる特殊なチャートになり、2024年2月3日までは最吉星となる向星8が中宮に入っており、「入囚」にも注意が必要な物件となるかもしれません。

 ・・・≪連珠三般卦とは≫・・・≪上山下水とは≫・・・≪入囚とは≫

 巳山亥向は322.5度から337.5度までの方位です。

終わりに

 ここまで見てきたものが玄空飛星派風水での第7運に建造された建物の気の流れを量る飛星チャートとなります。

 家の向く方位を特定することさえできれば、このチャートを見てあなたの住む家が玄空飛星派においてどんな運気を持つとされる家なのか判断することも可能かと思います。

 ただし、この二十四坐山については、はじめに述べたとおりこの24区分の方位の境界付近に位置する場合に考慮すべき替星チャートというものが存在するため、厳密にはこの二十四坐山が7運のすべてのチャートではありません。

 角度の取り方などの注意点についてはまた追って別の記事で紹介できたらと考えています。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 このチャートに挙げた例のうち、特殊なチャートとされるものが複数個存在していますが、それらの例は「フライングスター風水の特殊チャート、【格局】」の記事にまとめました。

 また記事の冒頭にも書きましたが、玄空飛星派において最も重要なのは建物の坐向を判断する一点に尽きます。坐向判断の注意点については「玄空飛星派の注意点」の記事に、玄空飛星派の理論のあらましについては「玄空飛星派風水のあらまし」の記事にまとめました。

 毎年変わるとされるその年その年の吉凶の方位については「玄空飛星派の年飛星」の記事にまとめました、それらの記事も読んでいただけたら嬉しく思います。

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