この記事では、玄空飛星派風水(フライングスター風水)の理論について「日本語で読めるアマゾンなどの一般書店で購入が可能な本」で私が知っているものについて「一人の著者につき一冊縛り」で紹介します。
ありがたいことに私に鑑定や相談などの依頼をくださる方はご自身で風水を学ばれている方も多く、相談の際などにちょくちょく「どの本で学べばよいか」という質問も頂きますので、風水を学んでいる方、これから学ぼうとしている方の参考になれば幸いです。
「玄空飛星派風水」の3つの技法のはなし
なお、「玄空飛星派風水の基礎知識」の記事に少しだけ書きましたが、この「玄空飛星派風水」には大きく分けて三つの流派があると私は考えており、それはそれぞれ①沈竹礽の「沈氏玄空学(しんしげんくうがく)」に基づくもの、②談養吾の「大玄空路透」に基づく「談氏玄空学(だんしげんくうがく)」、そして③孔昭蘇の「孔氏玄空宝鑑」に基づく「孔氏玄空学(こうしげんくうがく)」によるものです。
この記事に記す書籍は①沈氏玄空学に基づくものがほとんどで、一部書籍は②談氏玄空学の技法に関するものもありますが、③孔氏玄空学の技法については日本語の書籍は存在しません。
また、付け加えるのであれば談氏玄空学については創始者の談養吾本人が「わたしの観法は誤りであった」旨を正式に会見を行ったうえで訂正された観法であり、談養吾本人は後に玄空六法という別の観法を正当なものとして使用するに至っています。
参考HP:術數辯證「玄空學的辯証〔十一〕玄空六法」
こうした状況の中で、世間的に「フライングスター風水(flying star fengshui)」として欧米諸国を含めて世界に流通している風水技法は、沈竹礽による「沈氏玄空学」の流派がベースとなっているものがほとんどだとわたしは考えています。
参考までにウィキペディアにおける「flying star feng shui」のリンクを貼っておきますので気になる方は見てみて頂けたら。かなりきちんと文章が書かれている印象を受けますよ。
参考HP:WIKIPEDIA「Fliyng Star Feng Shui」
また、欧米諸国への玄空飛星派風水の広がりについては「風水を使用するセレブ、CEO」の記事にわたしが色々調べた結果を記載しておきましたので気になる方はそちらをご覧いただけたら。
そんなわけで本サイトで紹介している観法もまたこの沈氏玄空学に基づくものですよ。
玄空飛星派風水を学ぶ方の為の日本語書籍リスト
以下に日本語で書かれており、かつ紙ベースの書籍で出版社から出版された書籍のうちで玄空飛星派風水に関する著述のある書籍のリストを「著者一人につき一冊」紹介しておきます。
わたしが知っているものだけなので他にもあるかもしれませんのでもしあればメールなどで教えて頂けると喜びます笑
これらの本においては、玄空飛星派風水についての記述はガッツリと書かれているものもあれば、様々観法の中の一節として少しだけ紹介されているものもあり、書籍によってその扱い度合いはかなり異なりますので、ここのすべての書籍がガッツリと玄空飛星派風水の観法について触れているものではないことはご了解いただけたら。
また、これらの著作紹介はある程度著作などから関係性が類推できるものをなるだけ並べた他は完全に順不同です。
これら著作の内容についての私の感想、所感などは主観的な批評になってしまうために書いておらず、記事内の文章はすべて書籍の末尾や帯などに書かれた著者紹介欄をそのまま引用させて頂いたものです。(引用内容はすべて私が所有する出版物からのものであるため、現在の所属等は異なっている可能性があります)
同時にアマゾンへのリンクを貼っておくので、気になる方はそちらから著作の内容や評価などは確認いただけたら。
最後にもう一点、この記事においては著者の方々を「~先生」と紹介させて頂いています。
本来きちんとした敬称で紹介すべきところではありますが、各々の先生方が帰属する流派や協会などにおいて敬称が混同してしまうため一律に呼称を統一させて頂いていますのでご了解いただけたら幸いです。
※一部書籍においてはすでに絶版となっているものもありますがあわせてご了承ください。
山道帰一先生「玄空飛星派風水大全」
著者:山道 帰一(やまみち・きいつ)先生略歴(同著から引用)
五術に造詣の深い家元に生まれ、幼少の頃より五術を学ぶ。東洋大学印度哲学科を卒業し、台湾師範大学、韓国西江大学に留学。中国、台湾において道教・仙道のフィールドワークの後に日本に帰国。
アジアにおける正しい伝統文化のあり方を志向し、世界的に著名な風水師達からも活動を高く評価され支援されている。風水、養生学指導を通じて活動範囲は、大学機関・法人に広がり、環境を配慮する建設・環境保護団体などから高い評価を受けている。
台湾五術界の人間国宝である鍾進添老師の高弟。
盧恆立(レイモンド・ロー)先生「完全定本 風水大全」/ (監修)山道 帰一先生, (翻訳)島内 大乾先生
著者:盧恆立(レイモンド・ロー)先生略歴(同著から引用)
盧恆立は「風水のマスター・ロー」と呼ばれ、世界五大風水師筆頭で香港経済繁栄の陰の立役者として知られる。また、香港スタンダード紙のコラムに投稿しているだけでなく、英語や中国語でも数冊の風水本を書いており、世界中で読まれている。
香港大学社会科学の学位を持ち、香港大学の教育学部にて講師を務めたこともあり、香港の流行局での風水の講義、ペニンシュラホテルのペニンシュラ・アカデミーでのコンサルタント、SCMP.COMの年間の風水予測なども行っている。
また、政治や経済のみならず、社会の出来事まで幅広く予測を発表し、過去にはゴルバチョフ政権の崩壊、サッチャー元首相の辞職などを予測したことでも、話題を呼ぶ。過去の予測として、1999年のロシアのエリツィン元大統領の辞職、2000年のナスダック急落、2001年のトム・クルーズとニコール・キッドマンの破局、1990年と2002年の湾岸戦争勃発、2003年のサダム・フセインの拘束、そして2004年の香港の経済回復、ブッシュ大統領の再選などが有名。
真実を探求する好奇心と熱意によって、クライアントや生徒は世界各国にまたがり、有名な専門コンサルタントとして、また教師としても世界中で知られている。
ジョセフ・ユー先生/エリザベス・モラン先生/ヴァル・ビクタシェフ先生「誰でもわかる正統派風水」/ (翻訳)島内 大乾先生
著者の一人:Joseph Yu(ジョセフ・ユー)先生略歴(同著から引用)
カナダ・トロントに風水研究所を設立。風水、占星術、易経などの中華的形而上学のコースを持つこの研究所は、通常授業だけでなく、オンラインコースも提供する。
中国の伝統が西洋世界でも適切な認知を得るため、セミナーやワークショップを積極的に開いている。南中国に生まれ、香港で育ち、香港大学の数学・物理学の学資を取得。14もの数学の教科書の著者であるとともに、『The Complete Idiot’s Guide to the I Ching)』の共同著者でもある。
永瀬久嗣先生「世界最高峰の風水マスター直伝完全海運マニュアル」
著者:永瀬久嗣(ながせ・ひさし)先生略歴(同著から引用)
1962年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。アメリカ国際経営大学院(サンダーバード)にてMBA取得後、大和証券、伊藤忠商事、山一證券、日本コーンフェリーを経てコーンフェリーの子会社であるフューチャーステップ・ジャパン株式会社の代表取締役を歴任。
正当派風水の研究者として世界の五指に数えられる、マスター・ジョセフ・ユー老師に師事。ハイレベルな知識を有する風水師としての認定を受ける。
吉本興業所属文化人。
坂内瑞祥先生「玄妙風水大全」
著者:坂内瑞祥(ばんない・ずいしょう)先生略歴(同著から引用)
1959年10月生まれ。天海僧上の出身地である旧会津町(現:会津美里町)に生まれ、幼少より天地自然が好きで、野山を探索していた。山に入っていたから気の良いところや、何となく入っていきたくない所などがわかるようになったと思う。
風水の師と出会い、子弟コースで山川哲学の些子水法、砂法と玄空大卦・菁嚢經・天玉経を習得し、師から頂いた「撼龍經・擬龍經・山法備収」など龍法を習得し、これもまた師から頂いた「地理玉函經・玄空法鑑・宅法擧隅」で風水を深めた。
その師から、香港の陳倍生氏の妙派を教わり、六十四卦の使い方を深められたことはとても幸運であったと思う。その後20年近く実践を通じて看法の検証を続けている。
ジョイ・ヤップ先生「ジョイ・ヤップのピュア風水」/(翻訳)藤木 梨香子先生
著者:Joey Yap(ジョイ・ヤップ)先生略歴(同著から引用)
ジョイ ヤップ氏は、古典風水、八字(四柱推命)、その他の中国形而上学の教育機関であるMastery Academy of Chinese Metaphysicsのカリスマ的創立者。
これまでに、約40ケ国、4000人以上の生徒がMastery Academyを卒業している。又、マレーシア、シンガポール、オーストラリアにおいて法人専門に風水コンサルティングを行っているYap Global Consultingの主席コンサルタントも務めている。
自国マレーシアでは、テレビの超人気シリーズ番組、「Discover Feng Shui with Joey Yap」に出演するスター的存在でもある。
彼は、これまでにも「Stories and Lessens on Feng Shui」、「Feng Shui for Homebuiyers」など、個展風水や中国占星術に関する多くの著作があるが、世界に向けて初めて独自の奥義を公開したのが本書「ピュア風水」である。マレーシア、クアラルンプール在住。
※サイト管理者注:ジョイヤップのピュア風水については記事執筆時点で絶版しておりアマゾンでの中古本の価格が5万円を超えていたため、おそらく同著の英語版だと思われる一冊のkindle版についてもリンクを貼っておきます。(ただしこの英語版は未読なのでピュア風水と同一の内容かはわかりませんが・・・)
藤木梨香子先生「はじめてのフライングスター風水」
著者:藤木梨香子(ふじき・りかこ)先生略歴(同著から引用、やや要約してます)
東京生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。結婚後、夫の海外転勤によりシンガポール、パリ、ウィーンでの生活を経験。
2008年、フライングスター風水の存在を知り、マレーシアの風水マスター、リリアン・トゥー師の講座に参加。2009年、リリアン・トゥー師の卒業試験に最優秀ランクで合格(graduation with distinction)。2010年、香港の風水マスター、レイモンド・ロー師の卒業試験に合格。
シンガポールに本部を置くNPO団体、IFSA(国際風水協会)で、日本人として初めて風水マスターの認定を受ける。
現在、夫の海外勤務地と日本を行き来しながら、風水コンサルタントとして活動中。
福田英嗣先生「フライング・スター風水鑑定術」
著者:福田英嗣(ふくだ・えいじ)先生略歴(同著から引用)
1974年、群馬生まれ。東京工業大学卒。
青年期より四柱推命と姓名学に親しみ、香港出身の華僑からフライング・スター風水を伝授されたことを機に、風水コンサルタントとして活動を開始する。
クライアントは医師、大学教授、芸能人など多岐にわたる。2015年よりフライング・スター風水の全ノウハウを公開した講座を開催し、高い評価を得ている。
安藤 成龍先生「玄空風水秘訣」
著者:安藤 成龍先生略歴(同著より引用)
現代風水研究会会長、中小企業診断士、環境プランナー。
四柱推命を五輪会(東京)の伊勢瑞祥先生に学ぶ。鑑定師・師範。奇門遁甲揆星法を近江一成先生に学ぶ。玄空風水、劉氏奇門遁甲を上海の風水師・白鶴易人老師に学び弟子となる。風水や奇門遁甲を研究し、後進の指導にあたっている。
劉育才先生・伍源徳先生「三元羅盤綱要」/(翻訳)小川裕才先生
著者のひとり:劉育才(りゅう・いくさい)先生略歴(同著から引用)
談氏三元玄空地理第四代伝人、中央風水学院学院長。1973年より陰宅・陽宅風水の本格的研究を始め、10年にわたり幾多の風水師のもと風水技法の研鑽を積む。
1983年、談氏三元玄空地理第三代伝人・虚明法師に拝師を許され嫡伝弟子となる。1984年、易経や風水指導のための教室を開設、その後新明日報の命理担当コラムニスト、女性誌の風水コラムニスト、クアラルンプール易経協会の講師など多方面にわたって活躍。
現在に至る22年間、千人を超える後進の指導にあたる。
楳山天心先生「陽宅風水術実用大全」
著者:楳山天心(うめやま・てんしん)先生略歴(同著から引用)
1956年横浜生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)環境工学科在学中より、「居住環境の運気」に関心を持ち、風水学や家相学の研究に取り組む。卒業後、運命学の大家故遠藤尚里氏に師事しながら、頻繁に中国、台湾、韓国に渡り、風水の奥義を体得する。
お台場小香港はじめ風水鑑定件数は5,000件を越える。現在は、出張風水鑑定はもちろん、市民大学などの風水セミナーや、お台場や浅草での風水鑑定会などを積極的にこなす毎日。
また、談氏三元玄空地理の第四代伝人である劉育才老師が顧問を務める『三元玄術研究社日本分會』の首席研究員として、日夜実践と実証、考究を積み重ね、風水学の真髄の探究に勤しむ傍ら、(社)国際・風水協会の副理事長として真の風水鑑定士育成、立命塾塾長として真の運命鑑定士育成にも努めている。
斎藤均先生「風水の教科書(巒頭派.玄空飛星派.八宅派)」
著者:斎藤均(さいとう・ひとし)先生略歴(同著から引用、やや省略)
1959年秋田県生まれ。駒澤大学法学部卒業。二級建築士、インテリアコーディネーター、メンタルヘルスマネジメント二種、インド中央政府公認ヨガインストラクター。現在風水研究学デザイン研究所運営。
1999年、中国の伝統的な風水研究始める。2003年ヤプチェンハイ老師主催風水養成センター通信講座受講。2006年アメリカ風水研究所セミナー受講。2008年レイモンド・ロー老師のセミナー受講。2008年マレーシア中央風水学院の日本講座プロデュース、講座受講。
2021年現在、マレーシア中央風水学院顧問による『三元玄術研究社日本分會』の研究員の一人。
除芹庭先生「風水羅盤大全」/(翻訳)田中要一郎先生、(監訳)山道帰一先生
著者:除芹庭(じょ・きんてい)先生略歴(同著から引用)
1941年台湾苗栗県三義郷生まれ。1964年に国立台湾師範大学国文学部卒業。1973年易の研究で博士号取得。各大学において講師、准教授、教授職を歴任し、『易経』、『春秋左氏伝』、『黄帝内経』など講義を行う。
1960年より、江蘇の宗孝忱、高仲華、浙江の林景伊、南懷瑾、陳立夫などの諸先生方について、経史百家の学を習得する。世界易経大会創設者。五術、堪輿※、仏教、文学など多岐に渡る多数の著作がある。
※サイト管理者注:「堪輿(かんよ)」は「風水」の別名です。
鮑黎明先生「恐るべき経営の風水学 ビジネス版」
著者:鮑黎明(パオ・リーミン)先生略歴(同著から引用、やや要約)
1954年、東京都生まれ。革命運動に奔走し日本に亡命した福建省人の父と新聞記者だった宮崎県人の母との間に生を受ける。22歳の時、法政大学経済学部を中退し、台湾に遊学。伝統的な風水師に師事。
また多くの星相学家との知遇を得て以来、実占研究に没頭。その結果、中国占術に限って日本と中国の判断法に決定的な相違があると痛感し、中国本来の風水や命理学を提唱し続け今日に至る。風水ブーム到来前から経営者や著名人等の指導にあたる一方で、執筆活動を中心に講演、テレビ出演などもこなす。
専門は先天八字、紫微斗数、地理風水、姓名学、観相、奇門遁甲等。またタオ自然学の立場から迷信世俗にも辛口の批評を発表している。
黒門先生「基礎からわかる風水の完全独習」
著者:黒門(こくもん)先生略歴(同著から引用)
1958年生まれ。10代より奇門遁甲・四柱推命・風水等の各種占術を研究。中国や韓国に渡り現地の占術家とも交流。中国河南省では劉広斌、韓国では趙宰生に師事。
2005年情報ドキュメンタリー番組、「スーパーテレビ情報最前線」(日本テレビ)に出演。番組内で風水術を披露し、一躍注目を浴びる。現在は後進の指導にも力を注ぎ、多くのプロ風水師を育成。著書多数。
佐田龍星先生「真説黒門風水入門」/(監修)黒門先生
著者:佐田龍星(さた・りゅうせい)先生略歴(同著から引用)
1968年2月11日島根県出雲市生まれ。臨死経験者の母より生まれる。幼少期より、『日本書紀』や『古事記』といった神話や、幽霊・UFO・UMA・超能力など不可思議な事柄に興味を強く持つ。19歳からタロットカードを覚えた後、独学でその他の占術も学び始める。
2005年2月スーパーテレビで黒門氏を知り、2009年より黒門アカデミーで本格的に中国占術を学び始める。2020年黒門アカデミー上級インストラクターとなった後、株式会社黒門アカデミーを買収し、黒門アカデミーの企画運営を行っている。
得意な占術は「陽宅風水」と「四柱推命」と「断易」「観相術」。特に四柱推命と断易を使った「化解」は定評があり、様々な問題解決をし、周囲を驚かせている。
占いの他、現代催眠を使ったカウンセリングや、瞬間記憶術を使った自己啓発セミナーなど企業向けのサービスも併せて展開する。
現在は黒門アカデミーの企画運営の傍ら、自ら「風水」「四柱推命」「奇門遁甲」「瞬間記憶術」の専任講師を務める他、唯一の黒門アカデミー認定鑑定師として企業からの風水鑑定をこなす。
黒門アカデミー上級インストラクター、黒門アカデミー認定鑑定士、催眠心理療法士、瞬間記憶術マスター。
美月依伽先生「運気を発動させ人生を変える玄空飛星風水」
著者:美月依伽(みづき・よりか)先生略歴(同著から引用)
1972年生まれ。前職プログラマ&SE。カリスマ風水師として知られ、東洋占術研究家であり中国占術の第一人者である黒門氏に師事。
「運命・運気を変えるため」の占術や開運方法を学び、当てるだけの占いではなく、持って生まれた運命を変えて運気を変えることにこだわり、ご自宅やご家族の問題、会社や店舗などの売り上げを上げ、経営の改善や問題の解決をしている。
黒門認定上級インストラクター。
リリアン・トゥー先生「リリアン・トゥーのフライングスター風水占い」/(翻訳)田中道朗先生
著者:Lillian Too(リリアン・トゥー)先生略歴(同著から引用)
生活のスキルとしての風水を訴え続ける。世界で最も人気のある風水師。古くから伝わる卯府水のテクニックとルールを現代生活にフィットするように解説指導、単純でわかりやすい語り口で幅広いファンを持つ。
著書はこれまでに60冊を超え、世界で30か国語に翻訳されている。
ラリー・サング先生「風水の教科書」/(翻訳)清水瑛紀子先生
著者:Larry Sang(ラリー・サング)先生略歴(同著から引用)
アメリカ風水研究所(AFSI)創立者であり、風水分野における最も影響を与えた世界五大風水師の一人として知られています。
老師のアドバイスは米フォーチュン500や政府機関を始め、HSBC銀行、グアム国際空港、海南島、香港エンターテイメント業界、など幅広く、また世界最大の墓地など陰宅風水師としても世界的に有名です。
1991年AFSI設立後、数多くの受講生が研究所から世界各国に巣立っております。
清水顕子先生「開運術としての風水」
著者:清水顕子(しみず・あきこ)先生略歴(同著から引用)
風水コンサルタント・占術研究家・ERP(企業統合管理システム)コンサルタント。ロスアンジェルスにあるアメリカ風水研究所(AFSI)唯一の日本人講師。
本研究所で中国伝統風水のほか、択日、紫微斗数(占星術)、人相・手相等の中国五術を学び、日米で風水・占術クラス、セミナーを開催中。
AFSI出版の風水関連本をはじめ、本研究所WEBサイトや日本語オンラインクラスの翻訳・メンテナンスを担当。
おわりに/わたしがお薦めの本を選ぶなら
ここまで玄空飛星派風水理論について記載のある書籍のうち、私が知る日本語の著作を紹介させて頂きました。
実際にこれらを読み比べてみると、先生方によってこの技法における最大のポイントとでも言うべき坐向の判断基準はほんとうに様々だということがわかります。ただし、そうした先生方の観法の違いの中で、ほとんどの方に共通するポイントというものがあるのだということも。
だからたとえばはじめに読んだ2冊の本で二人の先生方の見解が共通していても、10人の先生方の本を読んだときにその見解が初めの二人だけだったとしたなら、その説にそこまで信憑性はないと考えるのが自然なこと。
結局のところ、そのように様々な考え方に触れることでしかたどり着かない結論というものはあるだろうと考えています。それは何も風水などの話に限ったことではなく、きっとどの種類の学問や研究でも。
ちなみにわたし自身がもしこれらの本の中で「玄空飛星派風水を学ぶ為の本」としてお勧めを問われたなら・・・
どの本でもいいのでアマゾンなどの書籍紹介文や口コミなどを読んで自分が好ましそうだと思った本と、はじめに挙げた山道帰一先生の「玄空飛星派風水大全とレイモンドロー先生の「風水大全」」をあわせて読まれることをお勧めします。
たとえば仮に読みやすそうな二、三冊の本を読まれて玄空飛星派風水の理論概要を知った方がその後に「玄空飛星派風水大全」を読めば、おそらくは理論に対する自分の理解に対する自信が揺らぐのではないかなあと思います。
その程度にはこの本の内容は難しく、初めに読んですべてを理解することはよほどの頭脳が無い限り難しいとは思いますが・・・ある程度基礎的な知識があれば本を読み込むことで概要をつかむことは可能だと考えていますし、
この一冊はこの技法の詳細な部分に関する記述の深さが群を抜いています。ページ数も600ページを超える大著で作中で21もの実例を出して頂いてもいますので、下手をすれば巷の風水講座テキストよりも記述内容が深いかもしれません。
また風水大全は玄空飛星派風水のみに特化した内容の記述ではなくその他の風水技法についての紹介などもされていますが、そもそもこれは「玄空飛星派風水だけが風水のすべてではない」こと表すものでもありまして。
そんな市販本ですのでこれらの本を手元に持っておけば、絶対的な知識量の乏しい鑑定士の説く「玄空飛星派風水」がいかに頼りないものなのかわかりますし鑑定時にこうした本に基づいて一つ二つ質問をしてみたらその鑑定士の知識量は推し量れると思いますのでお守りに近いかも・・・なんてことも思います。
ちなみにですが、これらの本を読めば玄空飛星派風水のすべてがわかる!ということは残念ながらないと考えています。ある程度の理解はできようかとは思いますがこれらの本だけで学びができるというのはどうしても無理があります。
たとえば「坐向をどう取るか」というもっとも基礎的な問題は実はこの技法で最も難しい部分であり、これらの書籍やネットの情報だけで坐向に関する考え方を知ることは確実に不可能だとわたしは考えています。(だからこそ自分の家や知人の家を見る程度ならまだしも、鑑定や講座などの場面においては「どれだけこの風水技法を知っている方なのか」という問題は個々の知識と力量に大きな違いがあるものです。)
こうした書籍を読む先の勉強方法はやはり風水講座の受講という事になろうかと思います。風水というものに際してはまさに知識こそが重要なもので、もともとはこれらの観法はそれを知る方々が自身が正式な弟子と認めた相手にだけ伝えられてきた専門的な知識の集合体ですのでそうした場でしか聞くことのできない内容がありますので。
ちなみに講座受講料については、ここに挙げた先生方でおおむね一日当たり5万円~7万円程度、オープン講座一周りのトータル(3日間~1週間程度、先生によってはオンライン通年講座など)で15万円~40万円程度というのが相場かと考えています。世界五大風水師と呼ばれる先生方を含めての価格帯ですので参考にして頂けたら。(ちなみにこれらの講座は玄空飛星派風水単独でなく、諸々の他の技法ともあわせた形で講座が開かれることが通例です。)
また、少なくとも「私の流派だけが風水の正当だ」と安易に言ってしまう方には少し注意をしてください。少なくともこの記事に挙げたように風水の先生方においては複数の流派の系統が存在しておりその方々に安易に優劣をつけることはできません。少なくとも自身が学ぶ以外の系統においては、実際に自分がそれらの学派の本を読みこんで、直接お話を伺わないことには書籍のみで安易な評価はできないものですし。
ですからいずれの場合にも選択肢は複数あるものですし、身を守るのは知識だとわたしは思っています。
なお、これら以外にも出版社を介していない独自出版等のkindle本についてもこの技法を扱う先生方の書籍があることは把握していますが、kindle非所有のため記事執筆時点では未読です笑 それらもいずれ追加させて頂くかもです。
それではこの記事はここまでです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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