玄空飛星派/フライングスター風水における第9運20年間の予測

 フライングスター風水(玄空飛星派)の流派が属するさらに大きな潮流である「三元派」においては、「三元九運」という時間軸を採用しており、三元九運は20年ごとの期間を9期間、つまり180年間をひとつのまとまりとする時間の流れを説くものです。

 そしてこの三元九運において2024年2月4日から新しい20年間、「第九運」が始まりました。

 これから第9運に入った後にはさまざまな企業や、あるいは様々な業界においてさまざまな興亡が起こる、そしてその変化は180年周期で繰り返しているものだと考えられています。

 また、風水を引き合いに出すまでもなく実用化が今まさにされつつある技術として、空飛ぶ自動車、ゲノム編集、3Dプリンタ住宅、メタバースにおける仮想空間、そして人工知能などを挙げることができ、テクノロジーの進歩はとどまるところを知りません。

 今や10年先の未来でさえ予測するのは困難かとも思えるような時代が到来してしまっている感は否めないところですが、、、

 この記事は玄空飛星派、ひいては三元派に属する風水業界が第9運という時間軸をどのように捉えているのか、それをわたしなりに考察したものになります。

 なお、この三元九運の時代区分については日本だけのものでなく世界に共通するものなので世界全体の社会の流れを考えた上で文章を構成しています。特に前回第九運の始まった1844年は江戸時代末期に相当しますので世界の潮流と日本とでは差がありすぎることからあまり過去の日本の例はあげていません。

 ご参考までに、ユーチューブ動画や各サイトにおいてもたくさんの第九運の予測は溢れていますので、そうした各風水師の第九運予測に関する動画についても記事の終わりに紹介させて頂いていますので参考にしてみてください。

※この記事は、玄空飛星派風水(フライングスター風水)の理論や第9運にかかるチャート等の話を書いたものではありません。それらを知りたい方は以下の記事をご覧くださいね。

 また、この記事はかなり長いです。先に要点だけかいつまんで書いておきますのでこうしたものが気になる方は読み進めて頂ければ。

 風水業界において第9運は次のように見込まれています。

①航空産業(空飛ぶ車、ドローン配送、宇宙産業等)が発展する時期となる

②中年女性が活躍する時代となる

③仮想空間、つまりメタバースが発展する時代となる

④時代の変化に伴う企業、業界の興亡が発生する

 それと私の考えている内容は以下のようなものです。

⑤2020年~2024年の時期にエントランス方位を変更する店舗は風水を利用しているかもしれない

⑥第9運だからといって戦争を過度に恐れる必要はない

⑦3Dプリンタ、ゲノム編集、AIなどの技術革新による社会変化はおそらく確実

⑧これからの時代はそうした急激な変化に備えてほしい

 こうした内容の文章です。厳密には住宅や店舗などの風水に関わる話ではないのでご了承くださいね。

目次

玄空飛星派風水/フライングスター風水における第9運の予測

住宅、企業など風水の運気の移り変わりに伴う興亡

 まず風水というものに関係なく、これからの時代は様々な業界においてとてつもない変化が起こる時代になると考えています。

 例を挙げれば自動運転の発展に伴い物流業界が、3Dプリンタ住宅の普及に伴い不動産業界が、あるいはゲノム編集技術や人工知能に至ってはもしかするとすべての業界において変革をもたらしてしまうかもしれません。

 そうして考えていくと、、、なによりもまず、これからは変化に対する適応力というものがより求められる時代になっていくだろうと私は考えています。

 また、そこまで大きなレベルで考えずともそうしたものは玄空飛星派の財運、あるいは人間関係運といったものが大きく変化を迎える中から説明がつく企業の興亡もあることでしょう。

 玄空飛星派の理論において期間区分の切り替わりにおいては、すべての建物において吉凶の方位が変化すると説きます。これまで大吉であった8という数字はもはや良い数字ではなくなり、これまで病を呼び込んでいた大凶星2はいずれ治癒を意味する小吉の星へと変化を遂げていくと。

 そうした中で、これまで繁栄を極めた事業が傾いてしまうこともあれば逆にこれまで辛酸をなめ続けていた事業家が日の目を見るようになることも建物の建築年と方位を見ることから推測ができる、と言われているわけです。

 そうしたことから、もしも2022年~2024前後の時期に玄関方位の変更を伴う改装などを行っている事業者がいれば、もしかすると玄空飛星派風水(フライングスター風水)を念頭に置かれている事業者かもしれませんね。

※一例を挙げれば風水を利用していることでも有名なスターバックスです。2023年10月からのスタバ渋谷TSUTAYA店の改装はこの第九運への移行を見すえたものだと私は考えていますよ。

参考記事:フライングスター風水による鑑定例②スタバ渋谷TSUTAYA店

 また、この記事において書くように風水においてはこの第9運で伸びるのではないかと目されている業界が存在します。それは裏を返せば8運の時代の寵愛を受けていた業界はこれまでよりも勢いを落とすということ。そうした意味でも業界の興亡は必ず起こるだろうと考えられるわけです。

ラッキー7,末広がりの8,次は9?

 次に、実際の効果というものがどこまであるものかはさておき、ラッキーナンバーというものが存在します。

 たとえばラッキー7という言葉があります。このラッキー7についてはもとは野球などにおいてよく使用されていたものが一般に広まったもののようで、今も野球やパチンコスロットといった分野においてはよく使われるものなのかもしれません。

 ですがわたしの個人的な感想としては以前ほどラッキー7という単語は聞かなくなったな、、、という印象を受けています。以前はテレビなどのメディアにおいてもラッキー7という単語を頻繁に聞いた記憶がありますが現在のメディアでどこまでラッキー7という言葉が使われているのかは疑問が残るところです。

 その代わりに近年は末広がりの8,あるいはエンジェルナンバーとしての3588、といったような8を持ちあげる言葉をよく聞くようになったと考えています。

 これらの7,8という数字の隆盛はわたしからすれば7運8運の時代の区分とある程度一致しているようにも感じています。

 もちろん今の日本において玄空飛星派の思想が一般化しているとは思いませんが、もしかするとこうしたラッキーナンバーに対する意識の変化は世界の富裕層の影響を色濃く受けているマスコミの影響なのかもしれないなとも思いますが・・・どうなんでしょうね?

 もしかすると第9運においては「9」という数字がもてはやされるときが来るのかもしれませんよ。

「火」と「9(離卦)」の意味、象徴するもの

 ではここからこの記事の本題である第九運の予測について考えていきます。

 第九運の「9」という数字は風水において「火」の意味を持つとされています。ここではこの9という数字の象徴と火そのものの象徴性からどのような業界が今後力を持ちうるのか考えていくわけです。

 風水にまつわる様々な理論の中で象徴する意味についてみていくと下の表に挙げたようなものになります。(ここでは詳細な説明は省きますが9は八卦の「離卦(右側の図です)」に属するものであり、後天八卦における離卦の意味するものも含めて記載しています)

属性
方位
人物次女(中年女性)
身体
事象結婚、火災、美、別れ
動物

 また、「火」とはいったいどのようなものでしょうか。改めて火というものはの性質を考えるならば次のようなものを挙げることができると思います。

  • 熱を持っているもの
  • 燃焼のもととなる木によって生まれ、燃焼のもとが無くなれば消えるもの
  • (特に夜間において)照明の代わりを担う光を発して人目を惹くもの
  • 実体がなく不定形であるもの
  • 上昇するエネルギーを持つもの
  • 燃やすことで他の物体を変化させる力を持つもの

 また、初めに挙げた離卦のかたちそのものをみると上と下に一本(陽)があり、中央に破線(陰)を持つもの。このことからは外面的にしっかりとした強度を持ち、中が空洞であるという形に見て取ることもできるのではないかと。

 そしてこれからもう少し具体的にどのようなものが該当するのか考えていきますが、あくまでこうした予測は0→100といった種類のものでなくて、第9運が始まるまでにも9の象意は始まりつつあるものだと考えています。

 ですので実際には第8運で起こりつつあった事象が第9運で加速してくる、というようなイメージが近いものだとわたしは捉えていますよ。

 ではここから例を挙げて説明していこうと思います。

第9運と航空産業

 9という数字は火を象徴するもので上向きのエネルギーをもち、動物においては鳥の象徴も持つもの。こうしたことから、第9運において航空産業が飛躍を遂げるのではないかと予測する向きがあります。

 なお、8は土に属するもので、8運において栄えたとされ業界の一つには不動産業があります。中国における不動産バブルは確かに第8運のものですが、日本においては第7運期にバブルがやってきていたため世界全体を見渡さないとなんとも言いづらいところですが・・・。

前回の第9運と航空産業について

画像引用元:ウィキペディア「ジョージ・ケイリー」

 では、前回の第九運の時代に航空産業に何らかの動きはあったのでしょうか?

 前回第九運は1844年から1863年までの20年間ですが、航空業界の先駆者として世間的に有名なライト兄弟が有人動力飛行に成功したのは1903年のことだとされています。

 ですが飛行機械によって空を飛ぶという点においては、実はライト兄弟の偉業達成の50年前、1853年に「近代航空学の父」と称されるイギリスの工学者、ジョージ・ケイリー卿が達成したとされています。

 ケイリー卿は幼少期から飛行というものに興味の強い方であったようで、彼はカモメの飛翔の研究から着想を得て、揚力と推力と抗力の違いに気づくことで「空を飛ぶためには必ずしも翼を羽ばたかせる必要はない」という仮説を得たとされます。

 その後彼は精力的に飛行機械の作成に取り組み、1853年に斜面を下って推力を得ることで飛行するグライダーを完成させ、そこにケイリー卿の御者を載せて、丘の先の谷を越えて実に274mの飛行に成功したとされています。

 「なんだ動力無しのグライダーか」と思った方もいるかもしれません、少なくとも私は少し思いました笑・・・が、当時の状況を知るのに有益だと思われる一文をHISTORIC UKのサイトから引用させて頂きます。

 ここで、ケイリーは本当に時代を先取りしすぎていた。気球のような軽い機械はもちろん飛行に成功した。しかしその機械より重いものには動力が必要だったが、その時代において利用可能な唯一の動力は最新の技術である蒸気機関のみであった。彼は、航空機の動力としてボルトン・アンド・ワットの蒸気エンジンを使用することを検討していたのである。

 さらに重要なことは、ケイリーが驚くべき先見の明をもって内燃機関の原理を予見し、説明さえしていたことである。彼は火薬を含むさまざまな動力源を使用して熱風エンジンを発明しようと試みていた。もし当時性能の良いエンジンが利用可能であったならば、ケイリーはほぼ間違いなく最初の有人動力飛行機を作っていたことだろう。

引用元HP:HISTORIC UK「Sir George Cayley, The Father of Aeronatics」

 ライト兄弟の兄、ウィルバー・ライトは1909年にジョージ・ケイリー卿の作成した設計図を「飛行の科学を、それまで決して到達されなかっただけでなく、この設計図が書かれてからこれまでの1世紀の間にもほとんど並ぶ研究がないほどの領域にまで導いた」と評したとのことです。

 また、気球というものを視野に含めるならば、世界初の動力付き有人飛行が達成されたのは1852年のフランス、達成者はアンリ・ジファールだとされています。

 ジファールは3馬力の蒸気エンジンをつけた2500m3の大きさの気球でフランス国内、パリとトラップの間の実に27KMを飛行したとされていますよ。

 こうした高級産業の黎明期ともいえる時代が前回の第九運であったわけですが、2024年から始まる第九運で急激な発展が見込まれる航空産業を考えると、どのようなものを考えることができるのでしょうか。

 参考HP:WIRED「ライト兄弟より50年早く「飛行機械」に人を乗せて飛ばした英国人がいた」

 ウィキペディア「ジョージ・ケイリー」

 ウィキペディア「アンリ・ジファール」

 HISTORIC UK「Sir George Cayley, The Father of Aeronatics」

空飛ぶクルマ/ドローン/宇宙産業

おわりに/第9運は三元九運180年の最後の20年

 、、、、と、こうして考えていくと、これからの時代は大きな変化がやってくることが確約されたような状況にあるものだと考えています。それは風水理論をあげるまでもなく。

 あるいは人工知能というものが人類の知能を超える時代がやってきたならばその先の世界というものはわたしには想像することすらできません。

 ともあれ今はまだそこまでの変化が確定している段階ではないため、どれだけでも変化に対応できるような体制を整えておくことがこれからは必要になってくるのだろう、つまりは初めに書いたように「変化に適応できる体制を整えておくこと」。それが何より大切な意識なのではないかと考えています。

 なんだかとりとめのない文章になってしまい恐縮ですが、わたしが第九運に関して考えていることはこのようなものです。これらの予測がどこまで当たるかについて自分も楽しみにしながら第九運の時代を楽しめたらと考えています。

 とても長い文章でしたがここまで読んでいただき感謝します。ありがとうございました。

 この記事では玄空飛星派、フライングスター風水の属する三元派の風水業界がどのように来る第九運を捉えているか、それに関するわたしの考えを長々と書いてみました。

 そもそも玄空飛星派風水、フライングスター風水ってなんだよ?って方は「フライングスター風水のあらまし」にその理論概要を、第九運に建築された建物が持つ運気の流れ、飛星チャートについては「玄空飛星派:第九運の飛星チャート一覧」に、また文中で少しあげたスタバ渋谷TSUTAYA店にかかるこの風水技法における鑑定については「フライングスター風水鑑定例②スタバ渋谷TSUTAYA店」でその内容を紹介しています。

 よかったらそれらの記事も読んでいただけたら嬉しく思います。

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