日本で「風水」というはものは占いだとかおまじないの一種として世間的に捉えられていると感じています。
そしてそうした扱いのせいもあってか、風水を利用していることを公言している企業などを日本で探すことはなかなか難しい。一部の店舗やホテルなどではサイトで謳うところもありますが、そうしたところはまだまだごく少数ではないかと考えています。
ですが海外に目を向けてみると割と風水を利用していることをオープンにしている企業や著名人は多数存在しているもので、この記事は様々なネット上の情報で風水の利用がオープンになっている企業を集めてみました。
このサイトでは再々お伝えしていますが中国風水は基本的には理論に基づくもので、おまじないでも不思議なアイテムの力を得ることでもありませんよ。
日本の経営者における風水利用アンケート結果「成長企業の3分の1の経営者が風水を活用」について
この記事の内容、実際にどのような著名人や企業が風水を利用しているかについて書く前に、日本の事業者に対して行った興味深いアンケートを2つ見つけましたので紹介させて頂きます。
日本でも成長ベンチャー経営者の3人に1人が不動産選びの際に「風水を意識した」と回答?
はじめのアンケートはこちらです。
このアンケートは投資関連情報サイト「エンマネ(https://enmone.jp/)」(運営:アセットテクノロジー株式会社)さんによる成長ベンチャー103社の経営者を対象としたネット調査の結果ですが、みてわかるとおり、成長ベンチャーなどの企業において3分の1以上の企業が風水を利用していると回答があったこと、そして風水利用企業の内およそ7割強の企業がその効果を実感していることが記されています。
この調査の中でも、「周りの経営者が風水を活用しているから」「周りの経営者に風水をすすめられたから」という記述が2割程度みられることもまた非常に興味深く感じます。
調査概要:成長企業の経営者の「風水」に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年10月7日〜同年10月11日
有効回答:3期連続で増収している企業の経営者103名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「エンマネ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://enmone.jp/
参考HP:PRTIMES「【成長企業に聞く、経営と風水・運気の関係性】3期連続で増収している経営者の3人に1人以上が不動産選びの際に「風水を意識した」と回答」
30代男性経営者の約半数が経営判断に風水等を利用している?
次の調査は、2022年に調査メディア:のSTRATE[ストラテ]さんが30代から60代までの300人の経営者の方々を対象にネットリサーチで行ったものです。
この内容からわかることは、風水を利用している経営者の方は女性のみならず、男性も意外と多いということ。
50代に至って初めて女性の風水利用者率が男性を上回るものの、30代の男女比や、「大きな決断」の際に風水等の占術を利用する方の割合を見てわかるとおり、じつは男性経営者がこうした占術を利用していることも多いようです。
対象者:全国の30歳〜69歳の男女・経営者・役員
サンプル数:300人
居住地:宮城県,東京都,愛知県,大阪府,福岡県
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2022年1月24日
調査メディア: STRATE[ストラテ]:https://strate.biz/
参考HP:STRATE「30代男性経営者の約半数が経営判断や事業判断に風水や占いの結果を参考にすると回答【風水・占いに関するアンケート】」
実際に、わたしに相談依頼をくださる経営者の方々も男女比はおおよそ半々・・・というところでしょうか。
ここでの調査内容の深い部分(どのような風水を利用しているか等)はわからないものの、こうしたデータを見る限り、どこまでそれを公開しているかはさておいて・・・じつは日本でもこうした風水を利用している企業は増えてきているのかもしれませんね。
風水とビジネス/風水を利用する各国の企業・CEO・セレブ(情報ソースあり)
この記事では、主に海外企業などで風水を利用していることが裏付けの取れたものを紹介しています。
風水にはたくさんの技法がありますが、実際にどの技法を使用しているのかまではひとつひとつ確認を進めないことにはわかりませんし、そもそも業績の素晴らしい企業(あるいは経営者)の中には、こうした風水の理論を気にせずとも理論に適合した建築となっているともしばしばあると考えています。
ここで紹介するものについては、その著名人や企業について複数サイトで風水の利用について言及がなされており、かつ本人やCEO等が風水について直接言及をしているもの、あるいは風水コンサルタントが自身の顧客として名前を公開しているもの、あるいは周囲の世評や過去の経歴などからほぼ確実に風水を利用しているであろうとわたしが判断できたものをネットから集めてみました。
なお、ここで言う「風水を利用」というのは、たとえば自社ビル建設の際に風水師を設計段階から招へいするだとか、自宅の建設で風水師と調整しながら設計図を作成しているだとか、あるいは経営に際し風水コンサルタントを雇っているだとか・・・そうしたレベルの話です。
著名人や企業におけるコンサルタントに関しては住宅、店舗の建築に関する風水だけのものでなく四柱推命や易なども含めた包括的なものであろうかとは考えていますがそうしたことを踏まえてご覧いただければと思いますよ。
ちなみにわたしが判断材料としたソースについては文の末尾に各々リンクを貼っておきましたので気になる方はそれらも踏まえて確認いただけたらと思います。
なお、ここで名前を挙げさせて頂いた風水師の方々においては、各々の流派、所属組織による尊称が統一されていなかったため、尊称は略させて頂いたうえで記載しておりますのでご了承いただければと思います。
ドナルドトランプ元大統領と風水
さて、はじめにトランプ元大統領は風水を利用していることを公言している方の代表格です。
彼の政治家としての能力、あるいは原動についての言及は避けますが、彼がビジネスの世界で大成していることも類いまれな求心力を持った人物であることも、疑う方はそういないのではないでしょうか。
そしてトランプ氏は風水について次のように語ったとされています。
I don’t have to beleieve in Feng shui, but I do it because it makes money.
(別に風水を信用しなきゃいけないわけじゃない、でも風水はお金を稼がせてくれるものだから私は信用しているよ。)
以前に「風水について」の記事でも書きましたがわたしもこの考え方には同感です。
風水に依存する必要はありませんが、自身の頑張りを後押ししてくれるものとして風水を利用するくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。少なくとも風水は依存する対象ではありません。
それに彼の言動を見る限り中国という国や中国文化に忖度してこのような発言をする方とはとても思いづらいですし、だからこそこの言葉には真実味があるなあなんて個人的には感じます。
ちなみに英国の超有名メディアであるガーディアンに掲載のあるプンイン氏のにインタビューよると、トランプタワー建築にはティンサン老師とその娘プンイン氏がトランプタワーの改築に携わっているとのことです。
なお、この改築前のトランプタワーの風水はとても悪いものだったとか。その後改築を受けてトランプ氏の先の発言に続くという時系列ですので、詳しい効果などは不明ながらもこの改築は効果を上げたものだったのでしょう。
この話のソースはガーディアンとワシントンポストなので鉄板ですよ。写真があるので一目瞭然かと思いますが。
その後トランプ氏はプンイン氏と仲たがいをしたような記事も見受けられますが・・・どうなんでしょうね?
ちなみにニューヨークタイムスにおいても90年代のニューヨークに風水を取り入れた建築が流行しだした時期のことを記した記事がありとても興味深いですので興味がある方は見てみて頂けたら。
参考サイト:The Gurdian「Meet Donald Trump’s feng shui master」
the new york times「Ancient Chinese Craft Shifts Building Designs in the U.S.」
スティーブンスピルバーグ監督と風水
次に映画界からスティーブンスピルバーグ監督です。
スピルバーグ監督については、アメリカの大物風水師マリー・ダイアモンド氏が風水コンサルタントを請け負っていることが公開されており、下の動画や自身のHP等でも言及されてます。
なおマリー・ダイアモンド氏は故ヤップ・チェン・ハイ老師らから風水を学んだとされるで方で、彼女のサイトなどを見ていると玄空飛星派風水などを含むオンライン講座の受講者はのべ30万人を超えるのだとか。
マリー氏の顧客にはジョディ・フォスターやローリングストーンズ、また各国の政府機関関係者もいるようです。ミックジャガーが風水相談を受けている様子を想像するといちファンとしては若干イメージが狂いますが笑
なお、言うまでもありませんがエンターテイメントの世界に風水を利用する方は数多く存在します。記事の最後にそうした噂が聞こえる方についてはまとめて挙げておきました。
参考HP:mind valley pod cast「How Marie Diamond Attracted Steven Spielberg With Feng Shui」
Creative Woman Platform「Marie Diamond」
マイクロソフト創業者・ビルゲイツ氏と風水
言わずと知れたビルゲイツ氏です。
中国を訪れた際にビルゲイツ氏が語ったとされる次の言葉があります。
他到中国来的时候要租用中国的房子,他就要请风水先生、风水师帮他看过,他才敢用。不光中国,他在世界任何一个地方要开微软公司的分公司的时候,选择住房都要请风水师看,风水师不看过他不敢用这样的房子。
(誰かが中国に来て住宅を借りたいときは、住宅を決める前に風水師に見てもらう必要があります。中国に限らず、マイクロソフトの支店を世界中に開設したいときは、その物件を風水師に調べてもらう必要があります。風水師が調べてくれないなら私はその物件を使うことはないでしょう。)
この件について色々調べているとシアトルにあるとされる彼の自宅、通称「ビッグハウス」が出てきました。ビッグハウス・・・なんてわかりやすい。
網易「益风 | 世界首富“比尔盖茨”住宅的秘密」に地理風水の観点からのこの自宅についての風水解説が試みられていますが、単純に四神相応なだけでなく明らかに中国地理風水の吉地です。
ビルゲイツ氏に関してはインド風水(ヴァーストゥ)を信じているといった記事も少なくないのですが、これらの記事を見ているとあまりに中国風水の理論に合致しすぎているため、中国風水のコンサルタントが入っているだろうと考えるところです。
ちなみにコの字型の住宅は一般的な規模の個人住宅では忌み嫌われることが多いですがこの規模になると四神相応と呼んで良いのだろうと思います。ただこれ見てると牽牛殺に該当してそうな気がしないでもないですが・・・実際にきちんと見ると違うのかもしれませんけどね。
また、会社に関しては、マレーシアの大物風水コンサルタントであるジョーイ・ヤップ氏の顧客リストの中にマイクロソフト社の名前を確認することができます。
ジョーイ・ヤップ氏のサイトでは他にもヒューレットパッカードやIBM、ノッティンガム大学、シティバンク、アディダスなど・・・すさまじい名前が並んでいますね・・・。
JOEY YAP「LEADING AUTHORITY IN CHINESE METAPHYSICS」
アリババグループCEO・馬雲(ジャック・マー)氏と風水
アリババはご存じの方には説明不要ですが、アリババは中国版アマゾンとでも言うべき超巨大ECサイトで、馬雲(ジャック・マー)氏はそのCEOです。
東洋経済オンラインの記事によると、プラットフォーム上におけるユーザーの取引総量を示す「流通取引総額」において、アリババの中国国内における2019年3月期の流通取引総額は、個人向けだけで8530億ドル(93兆8300億円)で、アマゾンについては詳細な数字を公表していないものの、推測値で6792億ドル(74兆7120億円)とのことでアマゾンを上回っているような・・・。
この規模の企業同士で単年のひとつの数字の対比だけで優劣を考えるのはナンセンスな話ですが、少なくともアマゾンと肩を並べる超巨大企業だということです。
また、この馬雲氏はソフトバンクグループの孫正義氏との親交があったことでも有名で、かつて馬雲氏がソフトバンクグループの取締役を務めていたこともありました。(2020年に退任)
その馬雲氏いわく、「別人和我講科學,我卻相信風水,而且我迷信風水」(周りの方は科学について話しますが、わたしは風水を信じており、それは盲信ともいえるものですよ)とのことです。(※中国語の「迷信」は日本語の「盲信」に近いイメージの言葉です。)
なお、「中国だからそりゃそうだ」と考える方もいるかもしれませんが、中国本土については文化大革命の時代に風水文化は徹底的に排斥をされており風水文化の本場は台湾や香港などに移っています。
ですので中国だから風水を重視して当然というわけではありませんよ。(とはいえ近年は中国本土でも風水思想を見直す動きが出つつあるようで、風水を利用している企業もたくさん出つつあるようです)
なお、馬雲氏についてもお抱え風水師の方が毎日頭條で名前が出ており、梁真氏という方が該当するのだとか。
参考HP:東洋経済オンライン「アリババ「アマゾンすら凌ぐ」巨大市場の正体」
朝日新聞デジタル「アリババ創業者マー氏、SBG取締役退任へ 孫氏の盟友」
每日頭條「馬雲說:別人和我講科學,我卻相信風水,而且迷信風水」
長江実業グループ創業者・李嘉誠(りかせい)氏と風水
李嘉誠(りかせい)氏は香港最大の企業集団・長江実業グループ創設者兼会長で、世界長者番付で2013年には世界第8位に輝いたこともある世界屈指の大富豪です。(総資産は310億ドルだとも言われていたようです)
香港が風水文化の根付いたところであることは他の記事でも再々述べていることですが、 李嘉誠氏は風水の熱心な信者としても有名で、彼が語ったとされる言葉に次のようなものがあります。
我一生篤信風水,在蓋我的香港總部長江集團中心的時候,我聽從我的風水大師的建議,「長江集團中心要高過旁邊的滙豐總行(179米),但要矮過另一旁的中銀大廈(367米)。」如果在中國銀行及滙豐總行的最高點劃一條斜線,長江集團中心就在這條斜線之下。
(私は生涯にわたって風水を強く信じてきました。香港本社に長港センターを建設していたとき、風水師のアドバイスに従いました。「長港センターは HSBC 本社よりも高い位置にあるべきです」 「その隣(179メートル)だが、反対側の中国銀行よりは低い。ビル(367メートル)」 中国銀行とHSBC本社の最高点に対角線を引くと、長江グループ中心はこの対角線の下になります。)
また、大紀天のサイトには駆け出しの事業家であった頃の李嘉誠氏が風水師の故陳朗老師と出会った頃の逸話が掲載されており非常に興味深いです。
「将来3000万円程度財産ができたらいいなあ」と語った若かりし李嘉誠氏に対して故陳朗老師は「きみは多くの人を救いたいという志を持ち続けさえすれば将来は香港で一番の金持ちになるだろう。」と述べたとのこと。
風水や四柱推命のロジックだけでここまでの話はできませんので、これらはそうした理論をはるか超えた先の世界の話かとは思いますが・・・すごい話です。
参考HP:ウィキペディア「李嘉誠」
東洋経済オンライン「アジア最高の経営者が中国から逃げ出すワケ「超人」李嘉誠が試みる「脱亜入欧」」
コカコーラと風水
コカコーラ社についても風水の利用が多く言われる企業のひとつです。
ウォールストリートジャーナルのライターであるベスティモリス氏がCNNに寄稿?した文章にこのようなエピソードがあります。
いわく1990年代コカコーラ社が急激な業績上昇ののちに社内の権力争いで疲弊し人事が混乱する中、2000年にCEOに就任したダグラス・タフト氏はアジアを飛び回った過去がある方で、彼は社内の派閥争いなどの整理の一環の中で香港から風水コンサルタントを招へいした、と。
そしてコンサルタントの教えによって米アトランタ本社ビルのオフィス内のインテリアの配置換えを行ったようです。
この記述については業績の改善というよりも、当時どん底にあったコカコーラ社がわらにもすがるように人間関係運の改善という意味で風水も利用したという内容に近いものですが、2000年~2005年前後の低迷期を経た後にコカコーラ社は再度業績を上げ続けて以前の最盛期であった株価から比べても2021年時点で1.5倍程度の株価を誇るまでに業績を持ち直しています。
その後のコカコーラ社の風水の利用状況については不明ながら、イギリス在住のISFA所属の風水コンサルタントであるアンナ・ダン氏の顧客リストの中にコカコーラ社の名前があり、どこまでの規模でコンサルタントを行っているのかまでは不明ながらも業績改善のために一部支社で風水コンサルタントを導入してコカコーラ社が事業展開を行っていることまでは確実に言えることだと考えていますよ。
なお、ご参考までにアンナ・ダン氏が他に挙げている名前はフォード社やダノン社などの超有名企業です。
THE WALL STREET JOURNAL「BESTY MORRIS」
マネクリ「バフェットが長期投資を行っているコカ・コーラ、1977年に100万円相当分を買っていれば・・・」
モルガン・スタンレーと風水
モルガン・スタンレーはJ.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスとともに外資系投資銀行の大手4社に数えられる巨大企業で、世界40か国以上でサービスを展開しています。
日本においても三菱UFJフィナンシャル・グループとの証券合弁事業「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」などを展開していることからご存じの方も多いことでしょう。
このモルガンスタンレーについてはニューヨークマンハッタンの風水コンサルタント、ローラ・セラーノ氏のHP(fenshui manhattan)に彼女の顧客リストとして名前の記載があります。
ちなみにその他にはティファニーやワーナーミュージックなどの超大手企業やコロンビア大学などの名前も含まれていますね・・・
参考HP:Morgan Stanley「The History of Morgan Stanley」
FENGSHUI MANHATTAN「ABOUT LAURA CERRANO」
ホテルベラージオ(ベラッジオ、ラスベガス)と風水
次にラスベガスの有名ホテル、ホテルベラージオです。名前を聞いてピンと来なくても、画像を見て「噴水ショーで有名なラスベガスのホテル」といえばどこかで見たことのある方も多いのではないでしょうか。
ホテル業界に風水コンサルタントが入っているケースは非常に多いです。ちなみに個人的にはホテルのみでなく店舗や企業ビルなどで噴水を見ると「風水使ってるのかな」と疑ってしまいますが・・・?もちろんすべてがそんなわけないですけどね。
このベラージオホテルは、現地の風水コンサルタントであるジョージ・ヤウ氏が自身のHPでコンサルタントを請け負っていることを公にしています。
もともと世界各国においてカジノではこうして風水を利用しているところが多いようですがここラスベガスでは「ラスベガスの風水コンサルタントトップ10」なんていうまとめサイトがあるくらいこの街には風水の専門家が数多く、カジノ経営企業を主たる顧客層とした風水コンサルタントも複数存在していますよ。
参考HP:Master GeorgeYau「Casino Feng Shui Consulting Services by Master Yau」
3NEWS「PHOTOS: Bellagio’s Lunar New Year display guided by ancient practice of Feng Shui」
yelp「Top 10 Best Feng Shui Consultant Near Las Vegas, Nevada」
HSBC(香港上海銀行)とスタンダードチャータード銀行と風水
金融、証券つながりで香港のHSBC(香港上海銀行)です。
HSBCの現在の本社はロンドンにありますが、1865年に香港でその歴史を始めており、写真は1985年に建築された香港の本社ビルとなります。
このHSBC香港本社ビルはイギリスの大御所建築家、ノーマン・フォスター卿の代表作のひとつとも言われるもので、かつHSBCのホームページにこのビルの建設に風水を導入していることが明記されています。
ノーマン・フォスター卿が風水コンサルタントと設計について打ち合わせをしているところを考えるとなんだか感慨深く感じます。
香港の本社ビルは私も現物を見てきたのですが、土地環境と内部理気が組み合わさって七星打劫や向星の合十など、財に爆発的に強い風水設計となっています。
一時期は日本でもこのHSBC香港の口座開設のためのツアーが流行していたほどで、海外投資を行う方にはとても有名な銀行の一つであり、2021年のS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの調査によるとHSBCホールディングスは世界の銀行ランキングの第8位に位置しています。
ちなみにこのHSBC香港本社ビル、一階フロアが全面吹き抜けとなっており物件の前面から背後を走る道路が視認できるのですが普通の建築ではそんなものありえない気がします。
背後の山脈からの龍の気を流すためにこのようなデザインを施しているとのことですが・・・風水を信頼しない人からすれば常軌を逸していると言われても不思議ではありません。
ちなみにこの物件の隣には英国本拠のスタンダードチャータード銀行というHSBCと同じく香港ドルの発行銀行が建っていますが、こちらも写真のとおり、風水のためにエントランスの角度が道から斜めに向かっているという建築がなされています。
ちなみに香港の地価は世界一高いとも言われたことがあるほどで、少し調べるとこのあたり「中環」地区では駐車場1台分の土地が1億500万円で売買されたこともあるのだとか。
そんな土地で英国資本の金融機関が風水を優先してこのような建築を行っているということです。香港は風水の本場として有名な土地の一つですよ。
ちなみにHSBC香港本社ビルは風水業界でとても有名な「香港風水戦争」の主役の一つとされており、その件については「悪意の風水」の記事にまとめておきました。
Life in the FAST LANE.「「世界で最も高額な駐車スペース」売買記録更新!香港で”1台あたり”1億500万円で駐車スペースが売却される。」
BUJINESS INSIDER「「世界の巨大銀行トップ100」2021年版。総資産1兆ドル超えが10行増加、三菱UFJは世界5位」
borderless group「口座開設の困難化で再認識するHSBC香港口座の重要性」
ペニンシュラホテルと風水
香港を拠点とするホテルグループ、ペニンシュラです。
このペニンシュラホテルについては創業地である香港のアイコンともいうべき存在で、東京でも営業している世界に名だたる五つ星ホテルです。
香港のレイモンド・ロー老師がペニンシュラのコンサルタントを務めており、わたし自身は老師から直接このホテルの風水についてお伺いしたことがあるため(老師の教えをそのままここに書くわけには参りませんので)ここでは風水について書くことはしませんが立地、建築といった風水のすべてについて折り紙付きです。
なお、ロー老師は1996年に世界経済フォーラムで講演をしたこともある方で、「香港経済発展の陰の立役者」とも言われる世界五大風水師の筆頭を務めていたお方で、日本での講座も開講されています。
ちなみに「どこよりも詳しい重慶大廈(チョンキンマンション)」の記事でも少し触れましたが、香港は街中に「龍の気を流すため」という理由で風穴の開いたビルが建てられているところですよ。
鴻海精密工業(ホンハイ、台湾)と風水
お次も風水の本場、台湾の電子機器メーカー、鴻海精密工業です。
鴻海はEMS(電子機器受注生産=販売メーカーから発注を受けて電子機器製品の製造を行う業態のことで、鴻海はiPhoneの製造などを行っています)の分野において2位以下にかなりの大差をつけて独走状態にある業界最大手のメーカーです。
鴻海は2016年にかのシャープを買収したことでも知られており、一時期は創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)氏が台湾総統選に出馬する予定もあったとか。
その鴻海については、複数の地元メディアで板橋富匯堂の林春雄老師・林金宝父子が風水コンサルタントとして活動している旨が書かれています。台湾も香港とと同様に風水が文化に根付いた風水の本場ですので正直全く不思議はありません。
ちなみにランキングを見てのとおり台湾企業が上位10社のうち実に4社を占めていることは見てのとおりです。
参考HP:今週刊「X檔案1:鴻海帝國的風水師
東洋経済オンライン「EMS最大手ホンハイ、コロナ打撃から急回復の訳」
TSMC(台湾、熊本県に工場新設)と風水
次に半導体分業界の話です。
画像はEETIMES JAPANの記事から引用させて頂いた2023年第2四半期(Q2)における半導体メーカーの売上高トップ15ですが、見ると米国インテルやNVDIA、韓国サムスンといった超大手を抑えて一位となっているのは台湾のTSMC(台湾積体電路製造)です。
TSMCの時価総額はトヨタの倍以上、60兆円を超えるとのことで・・・ちょっとした国家ですよね。
なお、このTSMCの風水事情についてはネット上の情報では見つけることができませんでした。
ただし玄紫文化「「台积电」的风水浅析【风水实例系列26】 」のサイトなどで、複数の風水師がTSMCの風水について考察しているものがあり、それらをざっと見る限り専門家が関係しているのは間違いなさそうです。
なお、そのTMSCが熊本に工場新設するニュースを見たことがある方もいることでしょう。
NHK熊本放送局がTMSCの従業員の住宅探しに同行した様子を報道していますが、「道路突き当りの家は良くない、間取り中央にトイレがあるのは好ましくない」など、一般の従業員が明らかに風水を重視して家探しをしていることがわかります。
そのくらい台湾では一般の方に風水が根付いているということですし、じぶんが熊本の不動産経営者なら確実に風水使ってマンション建ててます笑
参考HP:EETIMES JAPAN「本当は半導体売上高で第1位? AIチップ急成長で快進撃が止まらないNVIDIA」
日本ポリマー「TSMCとはどんな企業?世界トップの半導体企業を紹介」
獨家報導「企業家不說的發達祕密 好風水奠定基礎 聚財聚運聚福氣」
マリーナベイサンズ(シンガポール)と風水
近年発展の目ざましいシンガポールです。
この国もとても風水文化の盛んな国であり風水を取り入れた建築が多く見られるところとされていますが、それはシンガポールで最も有名な建築物であるマリーナベイサンズも例外ではありません。
インフィニティプールでも有名なこのマリーナベイサンズは設計から風水の思想がふんだんに盛り込まれており、故チョン・スワン・レック氏が風水コンサルタントとして設計当初から携わっていたことが公になっています。
このマリーナベイサンズについては後述するfengshuitodayというサイトにかなり詳しく玄空飛星派風水理論に照らし合わせてどのような建築がなされたのかが記載されていますので興味のある方はみてみて頂けたら。
明らかに風水を基準として建物の用途、内部デザイン、構造などを定めていったことがよくわかります。
参考HP:WIKIPEDIA「Marina Bay Sands」
Fengshui Today「Feng Shui of Marina Bay Sands Singapore」
リッツカールトンシンガポールと風水
続いてリッツカールトンホテルです。いわずとしれた大手ホテル系列で、日本でも東京や京都をはじめとして6店舗のホテル経営がなされているところです。
こちらについてはリッツカールトンミレニアシンガポールのサイトにそのまま「風水を使用している」旨が記載されています。いわく、
ラグジュアリーなザ・リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポールは風水を取り入れ、縁起の良いエネルギーバランスでお客様をお迎えいたします。
とのことです。
ちなみに・・・シンガポールの1ドル硬貨は八角形ですが、この八角形の形はシンガポール独立当時ののリー・クアン・ユー大統領が風水を深く学んだ仏僧であるホン・チュアン老師(グランドハイアットなどのコンサルタントをしていた模様です)に相談をして八卦を模して作ったもので、高速道路予定地の選択にも「龍脈を断ち切らぬよう」老師に相談していたという噂があります。真偽は結局不明のようですが・・・?
ちなみにここに挙げた香港、台湾、シンガポール、そしてヤップ・チェン・ハイ老師が本拠としたマレーシアが風水の先進地として有名なところですよ。
参考HP:the RITZ CARLTON「シンガポールを楽しむためのラグジュアリーホテル」
EXPLORER SG「The One Dollar Ba Gua Coin Myth」
art of feng shui「Tribute To Late Grandmaster Hong Choon」
ブリティッシュエアウェイズと風水
航空会社についても紹介しておきます。ブリティッシュエアウェイズはイギリス最大、世界第9位の規模を誇る航空会社です。
このブリティッシュエアウェイズにおいては、英国風水協会会長であるサイモン・ブラウン氏がコンサルタントを務めていることが彼のサイトやさまざまなところで公開されています。
たとえば彼の著書「風水バイブル」は日本語にも翻訳されていますが、そのアマゾンの著者紹介の欄にもブリティッシュエアウェイズのコンサルタントにかかる記述がみられますよ。
なお、上にたくさんの有名ホテルが風水を取り入れていることを紹介しましたが、ボストン大学のホスピタリティ・アドミニストレーション学部がホテル風水についてのかなり詳しい記事を公開しており、その中でもブリティッシュエアウェイズの風水利用についても言及がなされています。
参考HP:VOICE GROUP「サイモン・ブラウン(Simon Brown)」
ザ・ボディショップと風水
ザ・ボディショップは1976年創業のイギリスに本社を置く化粧品メーカーです。日本の公式HPによると2022年末時点で、日本国内だけで88店舗を出店しており、世界規模では3000店舗を超えるという大企業です。
こちらのザ・ボディショップについても先にあげたサイモン・ブラウン氏がコンサルタントを務めていることが明かされており、ロンドンのザ・ボディショップのブリクストン店で風水を利用した改築を行った結果、売り上げが10~20%程度増加し、そうした売り上げの増加を確認したザ・ボディショップ幹部が他店舗にも風水の実践を取り入れるようにした経緯などがFENG SHUI for modern livingの記事に明かされています。
また、ネット上の情報では私は見つけることはできませんでしたが、tameeraの記事によると創業者アニタ・ロディック氏自身が「本社と多くの店舗において風水を実践している」旨を述べているのだとか。
ちなみにボディショップは「The Body Shop book of wellbeing: Mind, body, soul」という書籍を1997年に出版してますが、その中には風水コンサルタントであるサイモンブラウン氏が寄稿した風水に関する記事も入っているのだとか。
参考HP:ボディショップ「会社案内」
VOICE GROUP「サイモン・ブラウン(Simon Brown)」
FENG SHUI for modern living「Environmentally Friendly Feng ShuiShaping up the Body Shop」
tameera「Feng Shui explained and why millionaire celebrities are using it.」
AMAZON「The Body Shop book of wellbeing: Mind, body, soul」
クイーンズパークレンジャーズFC(イギリスのプロサッカークラブ)と風水
クイーンズパークレンジャーズFC(愛称フープス)はイギリスのプロサッカーリーグであるプレミアリーグの下部リーグ、実質2部リーグとなるチャンピオンシップリーグに該当するプロサッカークラブです。
このクイーンズパークレンジャーズFC(以下QPR)のオーナー企業はマレーシアに拠点を置くエアアジアグループです。
そのエアアジアグループのCEOであるトニー・フェルナンデス氏は風水の熱心な信奉者ですが、その彼の意向によって2部リーグに落ちてしまっているチームの成績を上げるためにフットボールクラブの成績を上げるために風水を取り入れたことが2017年にBBCやアイリッシュサンなどの大手メディアによって報道されています。
スポーツクラブの成績・・・うーーーんどうするんでしょうね・・・?自分では正直チームメイトの個々の住宅の改善に取り組んで健康改善や宿舎で人間関係を向上できるような建築を施すくらいしか思い浮かばないところですがそれが成績に直結するのかはなんとも言えないところですが・・・。
というか2023年のイギリスリーグを見る限り芳しい成績は挙げられていないみたいですので今後に期待します笑
参考HP:BBC「Can Feng Shui help football clubs?」
ポートインペリアル(米、ニュージャージー州)と風水
こちらは17億ドルをかけて建設されたと言われるニューヨークの近郊、ニュージャージー州にある集合住宅、ポートインペリアルです。
こちらの集合住宅についてはアレックス・スターク氏が風水コンサルタントとして関わっている旨が2012年のニューヨークタイムズの記事で見られます。
デベロッパーに風水の使用を説得することは困難を極めたそうですが、参加が決まり、住人のための財運に強い集合住宅を造る」とのコンセプトで進められた結果、完成後の住人の居住率も高く、プロジェクトは成功裏に終わったとのことですよ。
クリスタルを地中に埋める云々の記載については個人的にはなんとも言えないところですが・・・このアレックススターク氏も風水の系譜は不明ですがサイトを見る限り玄空飛星派風水の使用者です。
参考HP:the New York Times「‘Gold Coast’ Developers Warm to Feng Shui」
ソネバグループ(沖縄に建設中)と風水
お次はタイとモルディブで高級リゾートを経営しているソネバグループです。(動画はモルディブのソネバジャニです。)
このソネバグループについては、2022年末に沖縄県、伊平屋島と伊是名島の間に位置する無人島・具志川島(伊是名村)に、世界の富裕層向けのリゾート開発を計画していることが発表されており、200億円を投じて現地にディズニーランドなみの面積を有するリゾートを建設中であるとか・・・。ちなみにオープン予定は2029年?だとか。
宿泊料金は正直よくわかりません・・・ので気になる方は調べて頂けたらと思いますがとりあえず庶民の泊まるホテルではありません。
このソネバグループについては、ドバイの風水コンサルタントであるシヴァニ・アダルジャ氏がグループの取締役会のメンバーに名を連ねていることが彼女のサイトに紹介されています。
とともに、ソネバの自社HPに「Our Feng Shui master, Shivani Adalja,」という言葉とともに、ソネバフシで彼女から金の五行による化殺の提案があったことが書かれています。
シヴァニ・アダルジャ氏は香港滞在歴のある方で中国系の風水師から玄空飛星派風水(フライングスター風水)を学んでいることがmasala magazineの記事や本人のHP内に書かれていますよ。
正直このクラスのリゾートをどう風水で設計しているのかわたしのレベルではわからないですが・・・。
彼女の顧客としてはUAEの王族、ハイアット、リッツカールトン、またドバイの高級ショッピングモールWAFIモールなどを運営するコングロマリット、WAFIグループなどが名を連ねています。
ご参考にワフィーモールの動画を挙げておきます。ショッピングモールなのですがショッピングモールじゃない・・・ドバイってすごいところです。
参考HP:SONEVA
masala magazine「Shivani Adalja, feng shui expert, on helping people feel at peace」
琉球新報「海上にコテージ23棟!沖縄の無人島に海外富裕層向け高級リゾート ソネバが計画、伊是名・伊平屋島間の具志川島」
RE-URBANIZATIOSN 再都市化「ソネバが沖縄県の『具志川島』に水上ヴィラ23棟を含む超高級リゾート施設を開発! 約200億円を投じ、2029年開業予定」
ディズニーランドと風水
最後にディズニーランドの例を挙げておきます。
ディズニーは以前のパリディズニーの好ましくない結果を挽回するため2005年の香港ディズニーランドの建設に関して、当時のニューヨークタイムズの記事にこのような文章があります。
香港ディズニーランドの新しいエントランスを建設する際、将来の繁栄のためにウォルト・ディズニーの幹部は風水の専門家に相談して正門の角度を12度ずらすことに決めました。
the new york times「The Feng Shui Kingdom」
ただしここでのニューヨークタイムズのスタンスとしては「パリでの失敗を経て、ディズニーに地域性を反映させていることのアピール」といった意味合いも強いのかなあと思うものです。
ちなみにこの香港ディズニーそのものについてもその後の業績を見ると実は芳しいものではありません。
ただしこの経営についてよく言われることの一つには、約510,000㎡という東京ディズニーの面積と比較しても香港は126,0000㎡と狭く、アトラクションについても優れたものが用意できなかった背景があるため顧客にニーズを満たすものでなかったとの分析が多いことは付け加えておきます。
ただしそうした経緯を持つディズニーですが、その後2016年に今度は上海にディズニーランドをオープンしているのですが、金融問題などを多く扱う米the streetのサイトに次のような記事があります。
the street「Disney Employs Feng Shui Master for Shanghai Disneyland to Avoid Past Foreign Park Flops」
「ディズニーは過去のパークにおけるゴタゴタを繰り返さないため、上海ディズニーに風水師を雇った」という記事です。
このthe streetの記事の寄稿者はロナルドグローバー氏ですが、実はthe streetの脚注によると彼は「寄稿当時のディスニーの役職者」だとか。 the streetそのものも1996年から続く大手メディアであることも鑑みればある程度信頼のおける情報ではないかなあと考えています。
つまり、ディズニーが香港で風水を利用して芳しい成果を上げることができなかったにも関わらずその後、高額な費用を払って上海ディズニーの開園の際に再度風水コンサルタントを発注したのではないか、ということです。
風水を利用すればどんな条件下であっても経済的に成功をもたらすもの、なんてもちろんいえるものではありませんし、たとえば香港や台湾などの大手企業においては成果を挙げられない風水コンサルタントは契約を解除されて別のコンサルタントに発注がいくものだと伺っています。
こうした経緯があったうえで上海の風水コンサルタントへの依頼があったのだとすればわたしからすればそれはとても嬉しく思う話ですよ。ちなみに香港ディズニーもその後パークの面積を増やしアトラクションを追加することで先を見据えた改革を行っているようですね。
参考HP:the new york times「The Feng Shui Kingdom」
the street「Disney Employs Feng Shui Master for Shanghai Disneyland to Avoid Past Foreign Park Flops」
おわりに/その他ナイキ、アップル、スターバックス、インテル、ドリームワークス等も・・・?
ここに挙げた例はざっとネットを見渡して私が信頼のできるソースを見つけることができたものですが、他にも風水を利用していると複数のソースで言われる超有名企業の例は枚挙にいとまがありません。
例を挙げればアップル、ヒューレットパッカード、マクドナルド、ナイキ、インテル、ドリームワークス、ヴァージングループ、フォード、シティバンク、バンクオブアメリカ、メリルリンチ、トミーヒルフィガー、クリスチャンディオールなどなど・・・。
アップルの現本社ビルを手掛けたのはHSBCの項目で紹介したノーマンフォスター卿です。ジョブス自身はインドの修道院に滞在歴のある筋金入りのインド好きですのでインド風水を取り入れている可能性もありますがアップルの旧本社ビルやロンドン支店の風水に関する記事は多く見受けることができたりしますが・・・?
スターバックスについても風水を利用している企業としてとても良く言われるところで、今や世界の店舗数は二万店を超える超大企業です。そのうち渋谷ツタヤ店について風水の簡易鑑定を行った記事なども書いていますのでよければ見て頂けたら。
もう一つ付け加えるなら東京、京都、三重でもホテル展開を行っている超富裕層向けのアマングループについてもかなりその可能性が高いとわたしは考えています。
アマングループの多くのリゾート建設を手掛けるデニストン アーキテクツ社の主任デザイナーであるジャン・ミッシェル・ギャシー氏は建築を学ぶために香港に滞在した後にマレーシアに拠点を構える方で、マリーナベイサンズやグランドハイアットといった数々の風水建築を手がけた過去を持つ方です。
そのうえでアマンリゾーツの元CEOであるオリヴィエ・ジョリヴェ氏が2016年のインタビューの中で超富裕層向けのビジネスで重視すべき5つのことについて語った中の一つに「人々の風水への熱意」を挙げており、アマンの拠点がシンガポールであることを考えても・・・なんて思っていたりします。
PEAK「Aman CEO Olivier Jolivet Shares Five Current Luxury Trends」
また、ハリウッドなどのエンターテイメントの世界は言いだすと更にきりがありません。ジョニーデップ、グウィネスパルトロウ、ジョージクルーニー、ドリューバリモア、ジュリアロバーツ、マドンナ、スティング、あるいは先に挙げたローリングストーンズ・・・。
エンターテイメントの世界でこうしたものを信頼する人が多いのは日本の例を考えても自明かと思います。ただ、これらの方々はあくまで個人の思想(場合によっては依存かもしれません)に近いものなので単純にビジネスや「あの有名人が信用しているから!」で信頼するのは少し怖いことかもしれないですけどね。
もちろん風水を使用しているすべての企業や著名人がこうした情報が世に出ることを望むわけはなく、コンサルタントを請け負った風水師の側が発注元の許可なくこうした情報を世に出すわけがない(信用問題ですよね)ですので、こうして名前が漏れ出てくる例はほんの一部だと考えています。
こうした名前が聞こえてくるケースは「発注者側が自身、あるいは自社の名前を出すことに同意したケ-ス」のみだと考えていますので。
INC.「Nike, Intel, and Coca-Cola All Use Feng Shui to Boost Productivity: How to Use It In Your Life」
Will Le Strange 「Feng Shui For Corporate Business」
Market Place「Feng shui takes hold in major companies」
TAQA Fengshui 「The List of Celebrities that Live and Believe Feng Shui」
Tameera「Feng Shui explained and why millionaire celebrities are using it.」
EMPIRICS「Feng Shui, Business and Entrepreneurship’ Strikes the World」
また、あえてディズニーの例に挙げた理由ですが、風水を利用すればどんなビジネスであってもどんな状況であってもうまくいく、なんていう魔法のようなわけもありません。
そしてやはり結果のためにはビジネスそのものの計画であったり人の決断、その集団の行動やそのときの環境と時世というものが大きな意味を持っていることは当然の話です。
ここに挙げた例についても、風水が良かったから成功した、なんて単純な話ではなくてそのすべての方々と企業において類まれな経営能力と努力があったからこそここまでの成功に至っていることも言うまでもないことですし。
そして、そうした中でもこうして世界で多くの著名企業が風水に対してお金を出しているのは企業という組織体にとっても風水というものが結果に及ぼす効果があると実感できるからなのでしょう。でなければ個人ならいざ知らず、企業経営、組織運営の中で風水コンサルタント費用の支出が認められるはずはありませんから。
そしてもちろんですがそこには風水師側の知識と力量も大きく左右するものでしょう。そもそも香港、台湾などの先進地では「結果を挙げなければコンサルタント契約を解除して新しい風水師を探す」ということが一般的に行われる世界ですので。
(もっと言うならば台湾や香港といった先進地においても「詐欺集団」と揶揄される風水師がいることも事実です。結局のところ専門家を名乗る方の中でも力量も人格もあまりにも違いすぎるのは他の職種となんら変わりはないものですから。)
また、風水信望者であるとよく言われるヴァージングループ(ヴァージンンレコード、ヴァージン航空、ヴァージンモバイル諸々を扱うコングロマリットです)創業者リチャード・ブランソン氏が2016年にマレーシアの起業家に対して語ったとされる言葉にもこんなものが。
「いくら風水師にビジネスに向いていると言われたからって、それだけですべてを依存するのでなくて、最後にはきみ自身が決めることですよ。」
ISSUU「Is entrepreneurship part of your destiny?」
それに関してどこかで聞いたこんな言葉をあげておきます。
愚か者は風水に依存し、探求心のない者は風水を無視し、探求者は風水を利用してさらに富む。
最後になりますが、この記事に挙げた風水は「~の方位に~色のカーテン」「財布の色」「ラッキーナンバー」「玄関お掃除」あるいは「鬼門」「パワーストーン」といった日本の大手メディア等がもてはやす種類の「風水」とは全く異なるものです。
4000年以上かけて国家規模で研究されてきた中国風水の理論がそんな単純なものであるわけはなく、またそうした簡易なもので業績が上がるのであれば専門のコンサルタントを雇う必要はありませんから。
世界で使用される「風水」と日本で言われる「風水」の差が少しでも早く縮まることと、依存することなく風水を活用できる方が増えることを願って。
それではこの記事はここまでです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
このサイトでは世界でいま最も信頼されていると言える「玄空飛星派風水(フライングスター風水)」理論の概要を記した記事や、世界2万店のうちで世界一の売り上げを誇ったこともあるスタバ渋谷店の風水の概要や、日本で言う「鬼門」を本気で考察した記事なども書いていますので、良ければ他の記事も見て頂けたら嬉しく思います。
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